法定ビラに、その時点で真偽不明の情報を記載し配布したこと自体の、その是非が論点だったはず。事後の調査で「偽」ならもちろんアウトだが「真」ならセーフ、という話ではないからね。
先週、本編ブログ冒頭に、こんなことを書きました。
正直、「◯◯ハラスメント」の類は「いつ、どこで、誰が犯しても同じ罪、とは限らないところがある」という意味で胡散臭く、また、それと「鬱病」発症との因果関係ともなれば、それこそ証明するのは難しいからなあ、といったところ。
加えて「無の証明」も難しいわけですし。
それでも、3月4日、市の調査で、一定の結論は出ました。
・豊橋市パワーハラスメントの疑いに関する調査委員会 調査結果報告書
これを前提として、市議会において議論がかわされ、そこでの数々の「迷答弁」により、長坂氏の「不誠実」ぶりが露呈した、はずでした。
ところが、上記日程が終了したところで長坂氏が記者会見。
愛知県豊橋市の長坂市長が7日夜に記者会見し、前の市長によるハラスメントがあったという情報が市の職員から寄せられたとして、改めて外部の第三者を加えた調査を行う考えを示しました。
長坂市長によりますと、6日夜、市の職員から匿名を条件に情報提供があり、前市長によるハラスメントがあったという内容だったということです。
長坂市長は、詳しい内容は一切言えないとしたうえで、前市長によるハラスメントがあったかどうかについて、すでに市が行った調査では本当のことが言えないと職員が訴えていたと説明しました。
このため、改めて外部の第三者を加えた調査を行う考えを示しました。
前市長が「パワハラ体質だ」というインターネットの情報をめぐって、市はすでに調査を行いましたが、今月、ハラスメントの事実は確認できなかったと結論を出していました。
いやいや・・・
いやいやいや・・・
別のニュースサイトでは、長坂氏のこんな言葉が報じられてます。
「きのう(6日)匿名で前市長のハラスメントに関してかなり具体的な情報提供を職員より受けました」
「第三者による調査を行うための検討をスタートするように先ほど指示をした」(7日の会見で長坂尚登市長)
だから・・・
その「具体的な情報」は、件のビラに引用したものを含むのですか?
なぜ、はじめから「第三者による調査」を指示しなかったのですか?
期日が来ると、そこで新たな動きをしてみせて結論先延ばし、またもや「再議」要請、あるいは不服「申し立て」の様相。
正直、つき合いきれません。
つき合いきれませんが、長坂氏は「そうこうしているうちに、大抵の人は怒りも憤りも忘れるものだ」とでも考えているっぽいところがあって、そこも腹立たしい。
何より、真偽不明の情報を法定ビラに掲載した、それと相似形で、今また、真偽不明の(かつ、長坂氏以外に検証のしようもない)情報を記者会見で披露しているわけで、これはもう、何が問題になっているのか全く理解していない証拠ですよ。
「匿名でなければ真実は話せない」はそうかもしれないけれど、
「匿名では信じるに値するかどうか分からない」もまた真実なのですから。
7日の本会議終了後、長坂市長の記者会見に先駆けて、自民など賛同した3会派と一人会派の2人が会見を開いた。連名で「対立候補の事実か定かでない情報を広く市民に流布した上、報告の結果が事実ではないと受け取られかねない発言をした」と批判する文書を報道陣に公表した。
文書を発表したのは自民、公明、まちフォーラムの交渉会派と一人会派のとよはしみんなの議会、豊橋維新の会の会派。会見では「一般質問や緊急質問に対する答弁も不誠実であり、長坂市長の政治的道義的責任は重大だ」とし、11日までに議会と市民に対し、誠実で明確な対応を求めるよう文書を伊藤篤哉議長に提出。同日中に議長から長坂市長へ申し入書を送った。
どういうつもりで、こういう「一言」を添えていたのか・・・調査手法に不備があり、結論に納得していないと匂わせたかったのかな。
当該部分を見てみても、今ひとつ、意図が読めません。