野鳥撮影でまずターゲットを探索することの方が重要で、

そのため探索用に双眼鏡を物色してました。

 

広範囲に探索するため視野が広いこと、

不意の雨などの場合の防水仕様、

カメラなどを持っていくため嵩張らずコンパクトであること

シャッターチャンスの際、すぐ切り替えが効くように片手でピントリング操作も含めて容易であること、

などを見据えて見回してきました。

 

Nikon はカメラメーカーでも有名ですが、実は双眼鏡作りはそれよりも歴史が古いそうで、

軍用などにも使われていたとか....

 

日本野鳥の会では、倍率は8倍を推奨しているらしく、

倍率は高ければ高いほどいいわけではなく、高いとそれだけ明るさが落ち結果的に見えない、

かつ、視野が狭くなり裸眼視野からの切り替えで見失うこともあったり、

仮にフレームインして見えたとしても動きの早いターゲットの場合、動かれると速攻見失う、

と言うオチがあるからだそうだ。

 

で明るさに関してだが、双眼鏡での表示で 

倍率×対物レンズ径 

でよく表示されているが、

瞳径というものがあり、

対物レンズ径 / 倍率 = 瞳径 

となるそうです。

 

人の瞳は、明るい時で2mm 径で暗くなるほどこれが広がっていき、

8mmぐらいまで広がる人もいるそうだ。これは個人差や年齢にもさがあるそうですが、

双眼鏡の瞳径が人の瞳より大きい場合は明るく感じ、それ以下の場合は暗くなって見えなくなってくるのだという。

 

日中の明るい時であれば2〜3mm 暗いでも間に合うようですけれども、

林の中に入って暗くなり始めたり、朝方、夕方とかになって暗くなると、もうちょっと瞳径が合った方が良く見える

そうです。

狩猟なんかやる人は、森林の暗いところを見ることが多いので、4mm〜5mm は欲しいとのことを言っている方がいました。

 

で倍率は8倍にすると、3mm の瞳径で見るならば、24mm以上、

今回選んだ 8×30 の場合だと、3.75mm なので多少の暗がりでも十分明るさが保てそうなのでこの辺で妥協しました。

なお、対物レンズ径が大きければ明るさは増し、見えやすくなりますが、その分大型になります。

 

比較的安めの双眼鏡の対物レンズ系は、21mm とかが多く、25mm, 30mm, 32mm, 40mm, 42mm, 50mm などとなっているようで

その大きさに応じて双眼鏡がどんどん大きくなっていき、携帯性とのバーター取引になるようで

星空撮影などは、40mm以上の口径を選ぶ人が多いそうです。

倍率は、単焦点の場合10倍を超えると手持ち双眼鏡ではブレてみれたもんじゃなくなるようで、

中には

防振双眼鏡

というものが存在しているようだ。

 

VIXEN という会社は元々天体観測用の望遠鏡を作っているメーカーで、

防振双眼鏡も多く出している。

 

14倍 42mm口径で防水(WP)だそうで、機会があったらちょっと候補に入れておこうかなと。

 

VIXEN は低倍率の双眼鏡もかなりの数出しているのですが、

8倍クラスのものは、視野が若干Nikonより狭くなっています。

望遠鏡が近いことから、広角側が若干弱いような気がします。

探鳥、捜索ではなくてあらかじめターゲットが見つかっていて小鳥のように激しく動くものでないものなら

いいかもしれません。一方、VIXENは解像度はかなり高く、キレキレな像になるので、

その見え方が好みの方はVIXENの方がいいかもしれません。

 

今回は探索用だったので、

NIKON MONARK HG 8×30 

を選びました。

 

iPhone XR と比較してこれくらいの大きさです。

重量は450g と軽量

こんな感じで片手でピントリング操作も容易です。

 

 

対物レンズカバーは紛失防止のために外してぶら下がるタイプを採用している。

このレンズカバーは外すこともできます。

 

接眼レンズ側はよくあるパターンで二つくっ付いていて、

ストラップをつけている場合は、ストラップに通すことでぶら下がるようにして

紛失防止

 

道具が多く、小さい部品は紛失しがちなのでこれはありがたいところ。

 

防水機能としては、内部に窒素が封入しているそうでカビ防止にもなりそうです。

 

最後の決め手は、

made in Japan 

でした。

 

Nikon は日本のメーカーではありますが、

今回買ったHG のほかに、

MONARK 7 

PROSTAFF P7

などもありますが、これらは

made in china

だったりします。

MONARK シリーズでは HGクラスは

made in Japan 

なのですが値段がはりました。(10万円強)

 

そこにこだわりがなければ、コストパフォーマンス的には、

MONARK7 か、PROSTAFF P7 で十分でしょう。

 

今回はコンパクトさを重視してダハプリズム形式のものを買いましたが、

光学性能の高いポロもちょっと気になるところ

 

と、実はこれを買う前に比較的安めのPentax Papilio Ⅱを購入していました。

8.5倍で倍率は高いですが、対物レンズ口径21mm なので若干暗いです。

この双眼鏡は残念ながら防水機構はなく、筐体も樹脂製が多いこともあり堅牢性に疑問が残るところ、

ですが、唯一、ピントが合う距離が0.5m と近接マクロ望遠鏡としても使えるという特別な機能を持っています。

ちなみに、一般の双眼鏡は最短2mでないとピントが合わないと言われており、

Pentax Papilio 以外にはこのマクロ機能はないそうです。

なお、PapilioⅡには、この8.5倍の他に6.5倍のさらなる低倍率のものがあり、

倍率は下がりますが、対物レンズは同じ21mm になるため、瞳径が大きくなる(2.47 → 3.23)と明るくなるので

実は6.5倍の方が人気があったりします。

お値段は現在14,000円ぐらいで買えるみたいなので、6.5倍も買おうか悩むほどです。

 

大きさもコンパクトでNikon MONARK HG 8×30 と比較するとこんな感じ。

プリズムは、ポロプリズムなので安価ですがそんなに悪くはないです。21mmの口径のせいか

ちょっと暗くはあるんですけどね。

 

 

ここでも紹介されています。

 

 

しばらくはこれらの双眼鏡で探鳥活動していきます。