12月17日
La Monnaie Brussels
The Tale of Tsar Saltan, of his Son the Renowned and Mighty Bogatyr Prince Gvidon Saltanovich and of the Beautiful Princess-Swan
Opera in four acts with a prologue by Nikolay Rimsky-Korsakov
Libretto by Vladimir Belsky based on the poem of the same name by Alexander Pushkin
Premiere Solodovnikov Theatre, Moscow, 3.11.1900
INTERNATIONAL OPERA AWARD
BEST NEW PRODUCTION 2020
ConductorTIMUR ZANGIEVDirector & Set DesignerDMITRI TCHERNIAKOV
Costume DesignerELENA ZAYTSEVAArt Director Video & LightingGLEB FILSHTINSKYChorus MasterEMMANUEL TRENQUE
Tsar Saltan ANTE JERKUNICA
Tsaritsa Militrisa SVETLANA AKSENOVA
Tkatchikha STINE MARIE FISCHER
PovarikhaBERNARDA BOBRO
BabarikhaCAROLE WILSON
Tsarevitch GvidonBOGDAN VOLKOV
Tsarevna Swan-Bird / LyebyedOLGA KULCHYNSKA
Skomorokh / ShipmanALEXANDER VASSILIEVMessenger / ShipmanNICKY SPENCEOld man / ShipmanALEXANDER KRAVETS
La Monnaie Symphony Orchestra and Choirs
La Monnaie Choral Academy, led by Benoît Giaux
ProductionLA MONNAIE
CoproductionTEATRO REAL (Madrid)
With support fromLOTERIE NATIONALE
Brussels
北駅はまだ工事中な上パレスチナのデモで混雑
トイレも激混み
さてオペラの方。
素晴らしい公演だった。
オーケストラはメリハリある上にソロもきちんと聴かせるし、歌に被らないようにコントロールされてた。
ギドンが国を作った段でコーラスが4階席で歌う演出も効いてた。
なんといってもヴォルコフの演技が突出!
しかも自閉症児のふにゃふにゃ少年がいきなり凛々しく朗々と美しい声で歌うギャップがたまらない。
このチェルニアコフ演出では、ギドンは自閉症児。
后妃はその自閉症児を一人で育てているシングルマザー。
継母や意地悪な姉たちは自閉症の私生児を産んだ妹を疎むという設定。
父はギドンが生まれたことも知らない金持ちの男。
童話の世界しか理解できない息子に父のことや出生についてどう話すか、というと、
おとぎ話を使って説明するしかない、
ということでおとぎ話が始まる。
おはなしのなかなので、衣装も「おにんぎょう風」
樽にいれられて海に投げ込まれるというシーンはアニメーション映像。
育ちゆくギドンが白鳥を助けて恩返しにいろいろと手助けしてもらう。
白鳥の精もイメージ通りの衣装をつけている。
英雄になって国造りをするとか、
父が乗る船にクマンバチに化けて偵察にいくとかいうのはアニメーション。
だから不自然ではない。
白鳥さんは実は自閉症児の世話をするナース、というオチになっている。
そんな物語設定のなかで、歌手陣がすこぶるよい。
ギドンのヴォルコフはもう、ずっとブラボー。
アクセノーヴァの母がまた、演技も自然で歌唱もとても美しい。
意地悪な姉たちも憎憎しくうまい。皇帝もたいそういい声なのである。
このアニメーションと一体となるように舞台がしつらえてあるところが感動もの。
ラストでは突然父が訪ねてきたので、ギドンはパニックになってしまう、、、
というチェルニアコフらしいひねりだった。