幸運中の幸運で、入手難関のトリスタンとイゾルデのチケットを購入してもらい、
0泊2日で観に行ってきた。
観光客ボチボチ戻っていて賑わっている
この建物見るだけでワクワクする
オペラの前にダルマイヤで腹ごしらえ
パルテア階に妙なオブジェ
いい席をとってもらったー!😆
最高の演奏だった。
1幕目から息をするのを忘れるほどの美しさ。
ヨナスの出来が神がかり。
ハルテロスのイゾルデはイメージ通りではかないような強いような。
2幕目はほとんど動かないで座って歌う時間が長かった。
薬中というか心中志向に取り憑かれた男女という演出だった。
注射器はお粗末っぽかった。
謎の老人とかマネキンがたくさん出てくるワケの分からん演出は100歩譲るとしても。
まあ演出などはこの際どーでもいい。デュエットが完璧でガラス細工のようにデリケートで美しい。
それを支えるオーケストラ。
圧巻。
3幕目の暗く悲しすぎる場面も、
死にゆくトリスタンとイゾルデの歌唱も声はしっかりとしかし弱音きかせて歌うという
涙なしでは聴けない出来で、クルヴェナールの弁慶のような歌いようもアクセントになってよかった。
とにかく感動した。
しかしながら、夜行列車で帰るため、カーテンコールも失礼して退出。
走ってメトロの駅に向かい電車乗って中央駅へ。
思いの外早く着いて、しかも自分の乗るナイトジェットは遅れている。
なんだこんなことならゆっくりカーテンコール味わって拍手も存分にしてくればよかったなどと思った。
やがて列車到着。
女性専用の寝台コンパートメントで上段によじ登って横になった。
結構ちゃんと眠れて。夜が明けると外は雨だが景色も見える。
朝ごはんも運ばれてきて、同室の人たちと世間話などしながらゆっくり食べて。
(彼女たちはワクチン接種済み)
もうコロナってどこか行ったような気がしてしまった。
この時降っていた雨はこの数時間後にドイツ西部とリンブルグに大洪水を起こすものだった。