Saterday 25 November 20:15 Muziekgebouw aan 't Ij
Quirine Viersen cello
Enrico Pace piano
Robert Schumann Fünf Stücke im Volkston
Paul Hindemith Sonate op. 11 nr. 3
Sergej Rachmaninov Sonate in g op. 19
土曜の夜の公演であるが、ラストミニッツで半額チケットを買ってでかけた。
どうしてこんなにいい公演なのにチケットが売れていないのか。
プロモーションがまずいのか。
この会場がコンセルトヘボウに比べて立地が悪いからか。
それとも演目が地味すぎるからか。
まことにもったいないのであるが、客席は半分ほどしか埋まっていない。
演奏は素晴らしかった。
彼女のチェロは初めて聞いたし、全然期待していなかったのだが、
なんと深みのある音をだすのだろうかと。
このプログラムは彩り豊かで、
シューマン、ヒンデミット、ラフマニノフ、まったく違う分野の音楽を続けて演奏し、
しかもひとつひとつがレベルの高い充実した内容で、驚きを隠せない。
シューマンからして、おお、これはアルゲリッチとマイスキーか?という雰囲気を醸し出しており、
身を乗り出させる。
最後のラフマニノフは熱演で、聴いている方も熱くなった。
彼女のチェロはダイナミックで凛々しく、ビジュアル的にもかっこいい。
パーチェさんは細い身体からどうしてこんなパワーが、と驚く。
演奏していないときはニコニコと柔らかな笑顔で、その対比がまたいい。
20ユーロでこんな素晴らしい演奏を聞かせていただいて、本当にありがたかった。