北欧発祥の思想に、
「normalization」(ノーマライゼーション)が
あります。
「障害者、高齢者などが大多数の人同様に
普通に暮らしてゆくことです。」
これは、
社会福祉の基本理念でもあります。
しかし、
現実社会は、
まだまだ遠~い理想の社会としか捉えられていない
ようです。
頭では分かっているのです。
しかし、
まだまだ理解に程遠いのです。
今朝から画像整理している被写体には、
右手首のない人物がいます。
撮影当日の電話から違和感がありましたが、
それが、「何故なのか?」は分かりませんでした。
右手は常にポケットで、自然に振る舞っていたからです。
おそらく、
日常生活でも、そうなのでしょう。
家族関係はとても良好で微笑ましい光景が続きました。
突然、
雨が降ってきて家に戻ると、
子供達と遊ぶことになりました。
撮影の終盤に、
お父さんは「お馬さんごっこ」の馬になりました。
その時はじめて、右腕をだされたのです。
「ナーマライゼーション」が当たり前の社会では、
その(右手首を隠す)必要がありません。
その後ろめたい思想が在りません。
日本社会が目指す社会は、国民一人一人が決めます。
決して、
金・権力者(財界人、政治家)ではありません。
あなたは、どんな社会を作りますか?
*現在、高齢者・障害者・犬保護関係で利益を得ている
モノの大多数が偽善者ですが、
その訳が”ここ”にもあります。
*”ここ”=ノーマライゼーションが形骸化され現実化して
いない未発達な社会
*「ノーマライゼーション」を実現するには、
その社会を構成する者がその思想を会得していなければ
なりません。
だから、
そう簡単にはゆかないのです。
例えば、
日本社会福祉協会か何かの理事長で、
大学の教壇に立っている先輩がいますが、
彼は、
これを会得していないでしょう。
何故なら、
よく彼の部屋に遊びに行っていて、
彼の生活意識をよく観てきたからです。
難しい話をすると、
直ぐにギターを持ち出す先輩です。
明るく陽気なのはよいですが、
脳を広く深く使うことは苦手なようです。
もし、
「生き難い社会だ!」と感じられる方がいるなら、
貴方こそ未来を作る者に相応しいと思います。