今回は作品におけるテーマの重要性を考えてみたいと思います。一つのテーマがあれば、それに従い作る方は話ができていき、また見る方は理解できると思います。それを今回は映画のターミネーターで考えてみたいと思います。

なぜターミネーターなのか、深い意味はありません。ただ、製作者も趣も、評価も異なったいくつかの作品によって、ターミネーターというカテゴリが構成されているからです。

以下、自分の独断的な考えで、ターミネーターという作品群を見てみたいと思います。以下少しの内容のばれがあります。

まずターミネーター。原題はThe Terminator。これはカイルリースが出てきて、サラコナーを助けながらT800から逃げる話です。これにテーマがあるかと言われると難しいですが、「人間」というものが何かを見せつけられたと思います。人とは何か、何に生きるのか。考えると深いです。

次にターミネーター2。原題は Terminator 2: Judgment Day。新たなる刺客が送り込まれて、逃避行をすることになったサラコナーの息子であるジョンコナー、そしてそれを助けるべく送り込まれたT800の旅が描かれます。途中でサラコナーを助け出し、元凶ともいえるサイバーダインへ乗り込みます。この話のテーマは「家族」と言えるでしょう。ジョンとサラの関係。ジョンとT800の関係。どこかぎこちないそれは、人間同士と人間と機械の関係を超えたつながりを見せてくれているといえます。

次にターミネーター3。原題はTerminator 3: Rise of the Machines。サラの死後、旅を続けるジョンコナーの前にさらなる刺客が送り込まれ、T850とともに逃げることになります。途中で将来副司令官でジョンの妻となるケイトとも会います。そして、タイトル通り、審判の日の発動、マシーン軍の勃興で幕を閉じます。これのテーマは「運命」でしょう。逃れることのできない運命、T850は初めからジョンが生き延びることを前提に行動を行っており、途中ですでに説明しています。そして、戦争が始まった後、ジョンは自分の運命という戦いへと身を投じていくのでしょう。

次にターミネーター4。原題はTerminator Salvation。審判の日を迎えたのち、レジスタンスの一部隊を率いる長(司令官でも最高指導者でもない)であるジョンコナーは戦いに身を投じていた。その頃、ある施設から出てきたマーカスライトはマシーンと戦うべく、ジョンの元を訪れるがその時の事故で自らがターミネーターと気づく。彼自身はジョンをおびき出すものでしかなかったが、それでもジョンのため戦った。このテーマは「セカンドチャンス」だろう。もうこのテーマは作品中で言われているといってもいい。最初に彼自身が選んだ未来のための献体という選択。そして最後に選んだ、人類の未来のための献体。人にはできることはある。二度目でも。

次にターミネーター: 新起動/ジェニシス、原題はTerminator Genisys。今までの時間軸とは少し異なるこの世界。過去に送られたカイルリースは途中である言葉を聞く。後、サラコナーに会うが、自分の思っていた姿と大きく違った。そしてそこには敵であるはずのT800がいた。さらに時間を飛んだところでジョンが未来からくるがこれは敵マシーンT3000であった。後、サイバーダインでの決戦ののちこれを倒す。このテーマは「守護」かもしれない。自分が守るもの、それが何か、何のために守るのか、いろいろな考えが廻りながら作品は進んでいき、人類の未来を守ることにつながるといえる。

最後にターミネーター:ニュー・フェイト、原題はTerminator: Dark Fate。2の正統続編とのことです。2ののち、あるビーチで突如T800が現れジョンをサラの前で殺します。そして時が経ちダニーはRev-9によって襲われますがグレースによって助けられます。そしてそののちサラコナーが現れ合流します。グレースは自分はリージョンというAIと戦う未来から送り込まれたと言います。サラはダニーを自分と同一視します。後、さらに情報を授けたのが昔ジョンを殺したT800と分かります。そして、いろいろあってRev-9との決戦が行われます。このテーマは「人の繋がり」でしょう。ダニーの家族、グレースを助けてくれたダニー、そこに合流するサラ、そして何よりT800、それだけでなくT800が持っていた家族もあります。それぞれ、人とのつながりが来るべき運命へとむけて動いていたのかもしれません。

ここまで、少し長くなりましたが、ターミネーターから見る作品のテーマについて考えてみました。他の方の評価は作品によって大きく変わってしまいますが、上記の6作品でもじっくりと見ていくことで「テーマ」らしいものは見えてくるといえます。もちろん他の作品においてもテーマはあると思います。また、なくてもテーマらしいものを見出していくことは面白いことかもしれません。