少し前に読書感想文に依拠して物語の書き方について考えてみた。そこで今回は小論文のようなものをテーマに物語を考えてみたいと思う。
最初に小論文と作文の違いについてであるが、それは小論文は理論に基づいて書くものである、というとのことである。そうでなければただの感想文になってしまうかららしい。
まずは小論文の書き方を見ていこうと思う。ここではいくつかものを参考にしている。
小論文の書き方の基本は構成であり、それは「序論、本論、結論」を作ることだという。序論は定義づけや問題提起、本論は論理展開の中心部分で自分の意見や例など根拠提示、結論は意見のまとめである。この三段の展開はわかりやすいものと言え、物語にも応用できよう。
また、小論文はあるテーマに基づいて書くことが多い。それは問題文に対する解答を求められているからではあるが。例えば課題文や短いテーマ、データなど多種多様である。ここでは物語論なので省略することにする。しかし、この、テーマに基づくということは重要だと言える。これまでも言ってきたが、物語においてはテーマが一つあることでその作品の骨子が定まり、面白いものとなり、またわかりやすくなると言えるからである。
さらに、課題文型においては、文章の要約をすることも小論文において重要なものとされる。簡単には「テーマ、意見、論拠」である。テーマは文字どうりテーマ、意見は筆者の考え、論拠は理由となろう。この要約もまた物語論に応用できよう。話をどういう風に組み立てていくという点では、テーマに基づいて行動を立てその理念などを書いていくということになろう。わかりやすく書くことは、話として深めていくための重要な点と言える。
追加して、論の展開中には反論みたいなものも入れてみてもいいらしい。自分の持論に対する反論ではあるが、これを用いることでより持論が強化され結論へと到達できるらしい。物語論ならば、人物の行動理念に対する検証みたいなものになるだろうか。より理念がはっきりしてくると言え、応用は効きそうだ。
最後に、小論文において重要なものである、視点について見ていきたいと思う。小論文の内容が凡庸だと、小論文としていいものではないそうだ。それは鋭さや独創性がないという意味で。それを手に入れるためには、視点を変えてみることがいいらしい。これもまた物語論に応用できよう。視点を変えることで、話に鋭さや独創性が生まれ、面白くなっていくことだろう。
以上、小論文の書き方をもとにした、物語の書き方について考えてみた。小論文と小説など物語はだいぶ異なったものではあると言えるが、同じ「書き物」であるからしてある程度の応用は可能だと思われる。そして、異なったものだから考え方が違うなどと頭から考えずに、視点を変えてみれば、物語の書き方をよりよく進めることができるようになるはずだ。そしてそれは面白さなどにもつながるかもしれない。いろいろと考えていけば、物語論そのものも変わっていくだろう。