【テーマ】 「 真実(しんじつ)の弟子檀那(でしだんな)」 【ご法門】 「 お弟子(でし)なら お弟子のやうに 吾祖師(わがそし=日蓮聖人)の 御本意(ごほんに)つぎて 弘(ひろ)むるが弟子 」 【御題】 「 四五抄云(しごしょうにいわく) 唯一向(ただいっこう)に 南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)の七字斗(しちじばかり)を唱(とな)へしむる。是則此経(これすなわちこのきょう)の本意也と 」 【御指南】 「 御弟子旦那(おんでしだんな)は弘通廣宣(ぐずうこうせん)の御用先(ごようさ)き也 臨終(りんじゅう)の事(こと)をとく習(なら)ひ極(きわ)めて いまはの際迠(きわまで)いさぎよくけなげに折伏信行(しゃくぶくしんぎょう)に由断(ゆだん))なかれ 」 【大意】 「 私たちは、常にお祖師さまのご本意とは何か。それを求(もと)める心。それを見失(みうしな)わない用心(ようじん)こそ大切(たいせつ)とお示(しめ)しの御教歌です。 」  ➡  世の中にさせていただくという考え方と、してやっているという考え方があります。信心は佛様のお智慧(ちえ)を自分に取り入れさせていただくという事なのでさせていただくという考え方です。信心を誰(だれ)の為(ため)にするのか?当然自分のためですが、続けて行く内に家族(かぞく)の為に、ご先祖(せんぞ)の為に、人の為に、困っている人達の為にと広(ひろ)がっていく様です。佛様は全ての人達を苦(くる)しみから救(すく)う為に教えを説かれ、末法の世に上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)のお生まれ替わりと自覚(じかく)された日蓮聖人は法華経(ほけきょう)の御題目(おだいもく)を弘(ひろ)められました。当宗の開導日扇聖人(かいどうにっせんしょうにん)は日蓮聖人の本意を法華経本門八品所顕上行所伝本因下種(ほけきょうほんもんはっぽんしょけんじょうぎょうしょでんほんにんげしゅ)の南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)の教えを弘める事に生涯(しょうがい)をかけて取り組まれ、私達信者はその流れを汲(く)む一員です。我も唱え人にもお勧(すす)めしてこの教えを弘める事に励みましょう。本日は特に 『朝夕の御題目口唱(おだいもくくしょう)は家(いえ)の勤(つと)めです。何があっても怠(おこた)らずに続(つづ)けましょう。そして人の為に灯(あかり)を点(とも)すことは自分の足下(あしもと)をも照(て)らし、明(あか)るくするものです。この信心を家族や周(まわ)りの人達にお勧めし、自分もさらに信行に励みましょう。』 と教えて頂きました。ありがとうございます。

 

お導師よりのコメント

◎「臨終の事をとく習ひ極めて・・・」 とあります 「とく」 は「疾(と)く」、「はやく」、「すみやか」にの意味

◎「人にものをほどこせば我身のたすけとなる。譬(たと)へば人のために火(ひ)をともせば、我がまへあきらかなるがごとし」 《高祖大士の断簡(だんかん=お書きものの一部分)

◎開導聖人は 「油断」と普通書く所を、ここでは「由断」とお書きになっています。このように音(おん)を取って字を当てられることがしばしばあります。引証(いんしょう)においてはご真筆(しんぴつ)の文字をそのまま示すのがならわしです。 (ただし、人名・地名の場合は本来の字に戻すことが多い。) 

と教えて頂きました。ありがとうございます。