【御法門】「 妙法《(みょうほう=法華経の本門八品所顕上行所伝本因下種の御題目口唱の教え)》 を 持(たも)つ身(み)なれば 釈迦諸仏(しゃかしょぶつ) 菩薩諸天(ぼさつしょてん)の つねに守護(しゅご)あり 」【御題】「 信行観心所願成就歌(しんぎょうかんじんしょがんじょうじゅのうた) 」⇒ ⇒ この御法門は平成24年寒参詣第19日目の御法門と同じです。【24年大意】「 日(にち)にち信行(しんぎょう)を怠(おこた)らず功徳(くどく)を積(つ)み罪障消滅(ざいしょうしょうめつ)させていただくからこそ、ご法様(ほうさま)のご守護があることをお示(しめ)しの御教歌(ごきょうか)です。 」【御指南】「 此歌(このうた)を旅中(りょちゅう)にも、宿(やど)に有(あ)るときも、何事(なにごと)にも、思(おも)ひ出(で)て吟誦(ごんじゅ)すれば、不詳(ふしょう)の災難(さいなん)を払(はら)い、諸願成就(しょがんじょうじゅ)、現世安穏(げんぜあんのん)なる事疑(ことうたがい)なし。」 ➡ 佛さまが初めて法華経を説かれた時に聞いていた諸天善神が佛さまに法華経の行者を守護すると誓われたそうです。御守護=御利益の顕れ方に4種類有って、①【顕祈顕応(けんきけんのう)】②【顕祈冥応(けんきみょうのう)】 ③【冥祈顕応(みょうきけんのう)】 ④【冥祈冥応(みょうきみょうのう)】 ⇒ 願いが叶うことだけが御利益だと考えるのは間違っているぞ。日々を無事に暮らせて、今日も御題目が唱えられて、お寺の朝参詣に行ける事がどれ程ありがたい御利益であるかと感得(かんとく)できる程の信者になりなさいよとお諭しされています。御利益の感応(かんのう)の仕方に四種類有って、①顕祈顕応=何か特別のお願いをしてそのお願いが成就(じょうじゅ)したことを言います。要するに願いが目に見えた形ですぐに叶う顕れ方をする場合です。たとえば合格祈願をして目的の処に合格した場合です。②顕祈冥応=何か特別のお願いをして僅(わず)かの間には人目につくような利益とはならずに時間が経っていつとはなしに頂く利益です。たとえば合格祈願をしたけれど、合格しなくて別の処か、次の年に再挑戦して合格するなど出会うメンバーが違って結果、良い人と出会えたとかです。先住日勤上人は士官学校に合格しなくて、一兵卒から兵役に就かれたそうですが、合格された方達は皆、南方で戦死されたそうですが、長生きしてされて、21世の講有位に就かれました。③冥祈顕応=さし当たって特別なお願いをしたわけではないけれど、身の上や仕事・家庭の上にいつとはなしに結構になっている御利益です。これは随喜入信せれた方に多く見られるそうです。④冥祈冥応=常日頃怠らずに信行に励んでいる人に多いそうですが、不慮の事故・災難を免れさせて頂いたという御利益です。これは諸天善神のお守りで引っ越したあとに前に住んでいた処が火事にあうとか、声掛けされて立ち止まったところ、直ぐ前に物が落ちてくるとか、何らかの事情で乗り遅れたり、早い便に切り替えた為に事故にあわなかったなどあとあと考えて見ると御利益だったと気付く顕われ方があります。諸天善神が佛様に対して法華経の行者を守るとお誓いされているのです。人を遣わして影からの御利益(冥の御利益)を戴けるように常日頃怠らずに信行に励みましょうと教えて頂きました。