【御法門】「 御利益(ごりやく)を 見(み)せた所(処)で 人(ひと)もしり また信心(しんじん)の うつる妙法 《(みょうほう=法華経の事)》 」 【御指南】「 信(しん)おこれば御利益を蒙(こうむ)り 御利益を蒙れば うれしさを又人(またひと)にも語(かた)る 人にかたれば 人も聞(きき)て 信をおこし 又衆生(またしゅじょう)の助(たす)かる大法(だいほう)ますます弘(ひろま)るやうに成行(なりゆく) 」 ⇨⇨ この御法門は令和4年夏季参詣第16日目で、8月2日の御法門と同じです。よろしければR4.8.2をご確認ください。➡ 御利益とは妙不可思議(みょうふかしぎ)な現象(げんしょう)を指(さ)しています。法華経では妙とは、ダメなものがダメでなくなる。蘇生(そせい)の儀(ぎ)であるとされて、御題目を唱え続けて功徳を積み重ねていると戴けるものとされています。4種類有って、①【顕祈顕応(けんきけんのう)】②【顕祈冥応(けんきみょうのう)】 ③【冥祈顕応(みょうきけんのう)】 ④【冥祈冥応(みょうきみょうのう)】 ⇒ 願いが叶うことだけが御利益だと考えるのは間違っているぞ。日々を無事に暮らせて、今日も御題目が唱えられて、お寺の朝参詣に行ける事がどれ程ありがたい御利益であるかと感得(かんとく)できる程の信者になりなさいよとお諭しされています。御利益の感応(かんのう)の仕方に四種類有って、①顕祈顕応=何か特別のお願いをしてそのお願いが成就(じょうじゅ)したことを言います。要するに願いが目に見えた形ですぐに叶う顕れ方をする場合です。たとえば合格祈願をして目的の処に合格した場合です。②顕祈冥応=何か特別のお願いをして僅(わず)かの間には人目につくような利益とはならずに時間が経っていつとはなしに頂く利益です。たとえば合格祈願をしたけれど、合格しなくて別の処か、次の年に再挑戦して合格するなど出会うメンバーが違って結果、良い人と出会えたとかです。先住日勤上人は士官学校に合格しなくて、一兵卒から兵役に就かれたそうですが、合格された方達は皆、南方で戦死されたそうです。③冥祈顕応=さし当たって特別なお願いをしたわけではないけれど、身の上や仕事・家庭の上にいつとはなしに結構になっている御利益です。これは随喜入信せれた方に多く見られるそうです。④冥祈冥応=常日頃怠らずに信行に励んでいる人に多いそうですが、不慮の事故・災難を免れさせて頂いたという御利益です。これは諸天善神のお守りで引っ越したあとに前に住んでいた処が火事にあうとか、声掛けされて立ち止まったところ、直ぐ前に物が落ちてくるとか、何らかの事情で乗り遅れたり、早い便に切り替えた為に事故にあわなかったなどあとあと考えて見ると御利益だったと気付く顕われ方があります。諸天善神が佛様に対して法華経の行者を守るとお誓いされているのです。人を遣わして影からの御利益(冥の御利益)を戴けるように常日頃怠らずに信行に励みましょうと教えて頂きました。ありがとうございます。『 百聞は一見に如かず 』自分の目で見たもの。道理証文よりも現証利益を顕す。