【テーマ】「 先(まず)ず臨終(りんじゅう)のことを習(なら)う人(ひと)になろう 」【御法門】「 しなぬ人 一人(いちにん)もなし 心得(こころえ)よ 臨終の事(こと) 大事也(だいじなり)けり 」【大意】「 この御教歌(ごきょうか)は、人はみんな、いつかは死(し)をむかえるのだから、臨終を迎(むか)える時(とき)になってあわてることのないように、お互(たが)い信者(しんじゃ)は日々(ひび)の御題目口唱信行 《(おだいもくくしょうしんぎょう=南無妙法蓮華経と口で声に出してお唱えする修行を)》 につとめ、はげむことが大切(たいせつ)であるとお示(しめ)しの御教歌です。」【御妙判】「 先臨終の事を習ふて後(のち)に他事(たじ)を習ふべし 」 ⇒⇒ このご法門はYouTubeの本門佛立宗 令和5年夏季参詣第20日目の御法門にアップロードされています。尚、宗門の夏季参詣期間が終了すると削除されますので、8月17までに御覧ください。 ➡️⇨ 佛(ほとけ)さまは、人には魂(たましい)というものが有(あ)って、生(う)まれ替(か)わり、死(し)に替わりして継続(けいぞく)して続(つづ)いていると説(と)かれています。ただし、前(まえ)の世(よ)で生(い)きてきた記憶(きおく)は無(な)くなっています。そして、死(し)んだ後(のち)は六道《(ろくどう=①地獄界(じごくかい=苦しみが絶えることのない世界)、②餓鬼界(がきかい=渇きが満たされることが無い世界、③畜生界(ちくしょうかい=弱肉強食で油断をしていると命を奪われ、食べられてしまう世界)、④修羅界(しゅらかい=思い通りにならない不平・不満から争いの絶えない世界、⑤人間界(にんげんかい=苦しいことも楽しいこともあり、善根功徳も悪事・悪行のどちらもができる世界)、⑥天井界(てんじょうかい=苦しみの無い世界ではあるものの徳が尽き、時間が来れば又地獄界からやり直さなければならない世界》 を経(へ)めぐるとも説かれています。➡ ですから死んだ後に寂光浄土に参拝して、時がくれば、又人間として生まれて来て、法華経のご信心にお出値(であ)いできるように御題目口唱に励み、教化折伏(きょうけしゃくぶく)の菩薩行をして功徳を積み重ねましょうと説かれているのです。間違っても人を騙(だま)したり、陥(おとしい)れ悪事・悪行などをすれば、因果応報(いんがおうほう)の道理(どうり)によって必(かなら)ず自分(じぶん)に還(かえ)ってきて長い期間地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界をめぐることになりますよと。