【自分の「好き」を力に変える:才能とは何か】
こんにちは!
今回は「自分がこれが好きだと言えること」というテーマについて、わたくしたちがどのようにその気持ちを才能として活かせるのかを考えてみたいと思います。
わたくしが独立した当初、「好きだということはそれ自体が才能である」と主張した際、大勢の前で厳しい批判を受けたことがありました。その批判の内容は、「好きだと思っているだけで、実際に努力し続けられなかった場合、どうやって責任を取るのか?」というものでした。
この経験を経て、わたくしは踊りを学びたいと求める生徒たちをより注意深く見るようになりました。
確かに「好き」という気持ちは一様ではなく、それに伴う責任も曖昧なことが多いです。ですが、自分の過去を振り返ると、たとえ何も持っていなかったとしても、「これが好きだ」「これを求めたい」という強い思いが、わたくしの原動力になっていたことを思い出します。
何かを成し遂げるためには時にあまり好ましくないことにも取り組まなければなりませんが、最終的に本当に好きなものに向かうことで、目標に達することができると確信しています。
この思いは、40年前に出版されたわたくしの写真集にも記されています。
「好き」という感情は、特に趣味でフラメンコ舞踊を行う際に大きな力になります。
「好きだ」という気持ちがあればこそ、集中し、忍耐強く努力できます。この情熱がなければ、他国の民族音楽に心を寄せ、絶え間ない試練を乗り越えることはできません。
フラメンコ舞踊の難解さを一つひとつ解決し、自分の体を駆使し、精神の極みに向かう際に、「フラメンコが好きだ」と言い切れることこそが、大きな才能の源です。
その思いがあれば、年齢や肉体条件に関係なく、舞踊において特別な成果を得ることができるとわたくしは断言します。
これからも「好き」という自分の感情に素直であり続けたいと考えています。
無理に「好きではないこと」に打ち込むのではなく、わたくしたちの人生は限りがあるのですから。
73歳を迎えた今、これからも大切なことや好きなことに情熱を注ぎ、その思いを形にして社会に貢献できるよう努力していきたいと熱望しています。
「好き」という力を信じ、それを才能として活かしていきましょう。
