以前、大きな水槽で「文吉」が逃げ出したので、また、このベビー水槽で「甲羅干し」を今までして居りました。
やはり、日本イシガメも学習するようで、1回でも、仲間の甲羅の上で上手く立てれば、縁に前足の爪が掛かり、伸び上がって外に落ちることが出来ると「文吉」は記憶いたしました。
器を換えても、この学習・記憶・体験が活きて居ります。
「文吉」は、仲間の甲羅の上に立ち、2度脱走に成功して居ります。
1度は外でしたので、私の顔は青ざめていたと思います。
お隣のクーラーの室外機の下で昼寝しているところを発見してホッとしたことを覚えて居ります。
水槽から30cmぐらいしか離れて居りませんでした。
やはり、逃走されまして、行方不明になるよりは狭いですが、この水槽で慣れていますのでこれからもいこうと思います。
GEXのこの水槽には、縁に返しが付いて居りますので、前足が両足掛かったとしても体を垂直に保てません。
そうです、そうです。
思い出しました。
今から、3年も前の話になります。
「文吉」は、1歳の頃もそうでした。
私が「小亀」達と侮り、食べ残しの掃除屋さんとしてドジョウとメダカを一緒に入れたことがありました。
「小亀」達は、当然、スピード的には全く付いて行かれません。
それを確認して安心した私は、掃除が少しでも楽になるように、また、水を出来るだけ綺麗に維持出来ればという軽い気持ちだったのです。
1ヶ月後、メダカが1尾、いなくなりました。
不審には思いましたが、まさかと目を疑いました。
それからです。
水換えの際、私は偶然、目撃てしまったのです。
「文吉」が水槽のコーナーにメダカを追い込み、パクりと二口でいきました。
ベビーがメダカですから、すぐには飲み込めません。
前のメダカも…。
以後のメダカも…。
水槽の隅に追い込めば、メダカが上からは逃げない習性を利用した「文吉」はやはり学びを経験したのだと思います。
なぜなら、他の3頭は、メダカを一緒にしても、メダカは減りません。
「文吉」とだけ一緒にいたしますと、メダカは減ります。
メダカに済まないこといたしました。
水の中の動きは、俊敏且つ秀麗ですね。
体重も、約半分に比重でなりますからね。
また、大好物の「ドバミミズ」などを投入いたしますて大変です。
必死の攻防戦の末、奪い合いから「ドバミミズ」は、寸断されてバラバラです。
(お食事をなされて居られましたら、申し訳ありません。)
最後に例として、有名になって居りますのが「アメリカミシシッピーアカミミガメ」です。
幼体の頃は「縁日」「お祭り」などで「金魚すくい」ならぬ「亀すくい」で500円の亀が、とても可愛くて子どもは欲しがります。
実をいう私もそうでした。
(私の頃は、1回300円くらいでポイが最中の皮でした。)
しかし、この「アメリカミシシッピーアカミミガメ」が曲者です。
♀でありますと更に厄介で、飼育が上手くいきますと数十年ものお付き合いになります。
夜店で、5cmぐらいだった甲長も、成体になりますと40cmぐらいになり、入る水槽が先ずなくなります。
また、食欲も旺盛で、暑さ、寒さに強く1頭でも、亀の餌代とは思えない程、掛かっていることに気づきます。
幼体から成体にかけて、気性が同じ亀なのかと思うくらいに荒くなります。
また、攻撃的になります。
今、至るところにこの「アメリカミシシッピーアカミミガメ」が生息している日本ですが、飼いきれなくなった亀を放流してしまった個体の子孫達なのです。
この日本全国に分布いたします「アメリカミシシッピーアカミミガメ」は、何も罪はありません。
彼らは、与えられた環境に上手く順応して精一杯、子孫繁栄をしているだけです。
悪いのは、飼いきれなくなって、遺棄したり放流したりした者が悪いのです。
結論から言えば、人間、人が、生態系を破壊しているのです。
「日本イシガメ」「日本クサガメ純血種」の生息域にはびこりはじめているのも人間の責任なのです。
特定外来種として「ワニガメ」「かみつきガメ」同様に駆除が始められて居ります。
ただ、抜本的な解決には「焼け石に水の」で、なり得ないと思われます。
中国やアメリカがの輸入から手始めに禁止もしくは輸入制限からだと考えます。
偉そうにべらべらと述べましたが、人間のエゴイズムが、亀という種にだいぶ迷惑を掛けているということです。
人間がお金儲けになるからという理由で、
「生態系」を勝手に破壊してしまいますと…。
「生態系」というのは、一旦、サイクルを崩しますと復元するために途方もない時間を要します。
これが、結論です。
「文吉」は、自分の頭の大きさに近いメダカをパクりといくのですから、物凄い「生命力」の強さを持っていると考えられます。
「生物」はその自分の置かれた環境に適応する、そして生き延びて往くという「本能」を産まれながらにして備えて居ります。
「共存共栄」を図って行きたいものですね。
それではまた。
銀の匙
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