青山へ至る路~Pop’n Gradation | moritaのブログ

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朝の本降りが一旦上がったものの、また小雨が落ちてきて、どうやら今日はこんな感じなのかなあ。

今日のライブは予約もしていないし直前まで行くのよそうかと思っていたのです。

「ギックリ腰」でずっと痛いし、昨日は高校以来の友人4人と神楽坂の中華料理店でフルコースの会食をしたばかりなのです。


11月14日火曜日、ライブ会場は東京青山。はるか千葉市からはバス電車を乗り継いで行かなければなりません。

経由地の新橋で電車を降りたら、あらあら本降りではありませんか。天気予報ではもう降らないって言っていたはずなのに。

では新橋でも歩いてみましょうか。

えーと今日ここまで来たのは、青山での「Pop’n Gradation」というライブに行くためなのです。

なのに、なんで新橋なのか?

多少でも天気がよければ神宮外苑のイチョウ並木も見ごろだろうし、そのため日没前になるようやや早めに家を出たのがアダとなってしまいました。時間が余ってしまいました。


新橋巡りといっても傘をさしてまで散歩する気にはなりませんし、「ギックリ腰」の身にとってはあまり動きたくない。

そこで新橋2大居酒屋ビルの地下を中心に回ってみることにします。


平日の夕方であるから背広が目立ちます。


上野や神田、渋谷新宿池袋あたりもあまたの居酒屋がひしめいていますが、こちらは服装では正体がわからないのに対して新橋は背広なのです。

それもビルの中が居酒屋街になっているのが新橋らしいと言えるでしょう。


空襲で焼けたあとヤミ市となっていた界隈を整理して建てたのがニュー新橋ビル。

去ること30数年、私も実は新橋のサラリーマンだったのですが、その頃は駅前ビル2号館のキムラヤ(たぶん)でナポリタンを食べたり、コダマという喫茶店に行った以外は、ギャラクシーなんとかというゲームばかりやっていたのであまり居酒屋方面には足を運ばなかったと記憶します。

ちなみに汐留貨物駅際にあった私の事務所は「ゆりかもめ」の駅に呑みこまれてもうありません。


まずは汐留側の「新橋駅前ビル」へ。








駅前ビルの地下にはビル内だというのに「ちょうちん」が乱立しています。

丸ビルあたりでは考えられません。




まいたけ天が秀逸の立ち食いそば「おくとね」(椅子がないので本当に立ち食い)。ダブルうな丼の「かねてつ」。写っていませんが、はす向かいの「市松」も国内産うなぎの名店です。

 






つづいて烏森側の「ニュー新橋ビル」。

このビルは前のSL広場とともにテレビのワイドショーなんかでよく見る光景です。

ここもすごいですね。




なかには神保町の名店「キッチンジロー」(チェーン店でしょうが)もあるのですが、なんかまじめすぎてこの場所柄に合わない感じがします。

やはり手書きメニューの店がここでは似合うと思います。

 






次々に建てられる東京の複合ビルやオフィスビルは1Fに気休めのコンビニエンスストアがあるだけのなんの楽しみがないところが多い。

ビル内にパラパラ飲食店が並んでいても、スターバックスやドトールのような腹の足しにならない店とか、半端に小ジャレた店はランチメニューなんかも出しているものの半端にうまくてまずくて半端に値段が高い。

もともと何もなかったところに建てたビルですから外へ出ても街があるわけではないし、結局ビルの中で暮らすことになろうかと思うのですが、

ハンバーガーとかペペロンチーノとかスープカレーとか和食膳茶碗蒸し付きなんて並べられても、おじさんはさばの味噌煮定食が食いたいのだ。レバニラ炒め定食が食いたいのだ。アジフライ定食が食いたいのだ。


ビルや、やや広域の再開発にしてもデベロッパー、建築家、行政も机上のプランで収支や経済効果を表わし、それぞれの開発は停滞なく進捗し、東京の街並みを「新しく」していくのです。


いずれも「人の姿」が見えない「箱モノ」なのです。

彼らによる街づくりからはニュー新橋ビルや新橋駅前ビルはけして産まれてこないでしょう。


おっとちょっと新橋に長居してしまいました。青山一丁目までは銀座線で10分足らず、雨が降っています。


もう行くのやめて帰っちゃおうかなとも思ったのですが、年内はこのイベントで最後になるかもしれない。

痛い腰をかばいつつ渋谷行き電車に乗りました。

次の虎ノ門で降りるというおばさんに席を譲られて(杖の効能)ライブ会場へ到着いたしました。