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遥か昔の出会いから40年、穏やかで暖かい人生最後の恋愛の瞬間に辿り着いた私のプロフィールはコチラ
こんにちはお久しぶりです
リアル杏子と申します
私はアラフィフのバツ女で、
今、付き合ってる彼は悲しい事に
ある日突然車椅子生活になってしまった人なの
そんな私達がいま、現在進行形で
「昔のトレンディドラマ」の様な
あたたかい恋愛に
辿り着いてしまっているのよ
季節もまだ暑すぎるほどでもないし
熟年オヤジの彼が 年甲斐もなく
「行きたい 行きたい」
って甘えてきたから
その願いを叶えてあげたいって思って
行き先は
彼が 大 大 大好きな場所
そうよ なんと✨
バラ園なのでした
オヤジのくせに彼は花が大好きなのよね
そこは結構広くてね
色んな種類のバラが咲き誇っていたわ
赤 黄色 オレンジ 白 真紅と、
色も様々で🌹
何気なく観てるより、
じっくりゆっくり観て回ると
気持ちが和むというか
「花って、やっぱ可憐で綺麗よね」
って感嘆できちゃう場所だったの🌹
でね
バラってこんな沢山種類があったっけ？
この時のために バラ達をここまで育ててくれた人達がいてはるんよね？
彼の車椅子を押しながら
こんな話をあーだのこーだの言い合って
いつもと違う青空デートを楽しんでたんだけど
でもね、車椅子のデートって
楽しいだけじゃない
のよ
そもそも このバラ園は
駅から直ぐの川沿いにあって
駅前の橋の階段を降りたら
マジ直ぐにあるんだけど
橋の上からだとバラ園全体を眺めれて
テンション上がって走って行きたくなるほど近いのよ
でも現実 心は高ぶっても
私達は直ぐ行けない
まず、その階段では降りれない
さて、どうするか？
そうよ、スロープを探すのよ💦
周りをキョロキョロ見回しても
意外に分からないもんで
橋を渡りきり
信号を渡って橋の反対側に行ってから
またもキョロキョロ見回して
あったあったスロープぅ
普段気にしてないけど
私達のような人の為には
とても重要なのものなの
さらにありがたい事に
そのスロープは
長くて緩やかなものになってたから
車椅子に乗ってる彼も
「なぁ！手ぇ 離さんといてや💦」
って怖がる事も無く
押してる私もラクチンだったというワケ
でさぁ…そのスロープでね
別の車椅子のおじいちゃんを見かけたんだけど、たった1人でその下り坂を
黙々と降りてはったのよ
車椅子歴が長そうな人でさ
彼は知らんぷりしてたけど
1人だけで、こんな道の悪い所に出かけて来はるなんて
このご近所の方かな？
黙々の姿が気になってしまって
手動の車椅子のお独り様は
見ていてツラいもんがあるからね…
しかも帰りは
この坂は「上り坂」になるんやで
もっと大変なのは想像できるやん
でも、そんな気持ちを持ちながら
実は心の中では
私達は2人で良かった
って思ってしまってた
こんな大変な人を見かけて
優越感丸出しのこの気持ち…
私達が2人でココにいる事が
このおじいちゃんに比べたら
どんなにマシか、
どんなに安心出きる事かって
それこそお互い口が裂けても
言えなかったけど
身に染みて感じてしまってたわ
もう ビンビンにね
そんな感情があったりしながら
やっと辿り着いたバラ園だった
そこは気持ち良い風が流れていて
幸せを感じたわ
園の中の
ガタガタ道もなんのその
グルグル観て回ったわよ
お陰で私の腕はバンバンだったけどね
絵を描きにきてる人も居たし
1人で鳥籠を持って
インコ🦜にバラを見せてる人もいたわよ
初めて見たわよ「鳥の散歩」ってヤツを
人それぞれよね
私達ときたら
久々にツーショットを撮ったりしたの📸
彼の少し照れた笑顔が
中学生の頃の笑顔そのままで
私は一瞬魅とれてしまったけどね ﾊﾊ
そして
このバラ園に流れるあの穏やかな風が
バラの香りを
ふと鼻に運んでくれる瞬間が
あったんだけど
その甘い香りを
「この香り、
この甘い香りが好きだから
僕はバラ園が好きなんだよ」って
風を感じる度に彼は
鼻を空に向けてクンクンさせながら
私に向かって話しかけてくれていた
そんな香りに気がついた事ある？
きっと2人なら何処へでも行けるって
そう想えるデートになったのでした
今日も聞いてくれてありがとう
チャンネルはそのままでね♪
そしてこの2人の40年前に感じた
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