(2018年1月12日一部修正)
キーンコーンカーンコーン


船立アークス養成学校3年PSO2組

6時間目:数学

日直:トキ、ラオウ



オラァ、全員席につけ。なんだまたレイジか、みたいな顔するなお前ら。6時間目の数学はアリア先生の担当だったが


昼休みにエステに行くと言ってからもう2時間経つがまだ出てこない。恐らく今日はもう来ないから諦めろ。


さて、先日の授業でユニットの防御力と耐性について話したが、こんな質問があった。


「ご主人様がTKGを拒絶しているのですがどうしたら食べ」

違う、これじゃない。


「イザネとゼイネはどちらが防御力に優れているんですか?」


イザネユニットといえば、全ユニット中トップクラスのHP補正と打撃防御を持つ黄金聖衣ユニットだ。また、雷と光に対して高い耐性を持っている。ただしPP補正は無い。

対してゼイネユニットはイザネに比べてHP、打撃防御、攻撃力は低いが、全属性に僅かながら耐性を持っている。また、PP補正も少しだけ付いている。



さあ、計算の時間だ。

ダメージ計算に使う式は前回とおなじだ。

(a-b)/5×1.05×c×d×e×f


今回はより具体的な数値を出すためにある程度細かい数値を代入する。

敵の攻撃力a=4,000
ボスの大体の打撃攻撃力と仮定する。
トップクラスのアークスも多分このくらいの攻撃力を持っているだろう。

自分の防御力b=637+ユニット3部位合計打撃防御
ヒーローLv80女性ヒューマンの打撃防御637を基準とする。何故女性ヒューマンか、それはアークスで一番比率が多いからだ。
また、ユニットは+10改造済み特殊能力無し、ステータスはクラスブースト無しとする。
イザネ=361×3=1,083
ゼイネ=336×3=1,008

敵の攻撃倍率c=120%
敵が武器を持っていたとして、大体これくらいの補正が掛かっていると仮定する。
さすがに前回の2倍5倍はやり過ぎたかもしれない。

自分の防御倍率d=100%
武器の防御倍率e=100%
純粋なユニットの防御力を見るため、ここは見ないことにする。

耐性f=ユニットの炎耐性
エリュトロンドラゴンを仮想敵として炎耐性にする。

では計算してみよう。

イザネ
(4,000-1,720)÷5×1.05×1.2=574.56

ゼイネ
(4,000-1,645)÷5×1.05×1.2×0.94=557.8524

イザネに比べて防御力が75低いゼイネがダメージでは約17も勝っている。

ならばゼイネの方がカチ・タフ装備向け?と思うかもしれないが、まあ落ち着け。
最終的にはHPからこのダメージが引かれる。Hr女性ヒューマンのHPは742だ。これにユニットのHP補正を加えてダメージを四捨五入してダメージ率を見ると

イザネ
1,192-575=617(ダメージ率約48.23%)

ゼイネ
1,102-558=544(ダメージ率約50.64%)

ダメージ率ではイザネが2.41%上回っている上にもう一回同じダメージを受けても生還できる余裕がある。また、イザネは雷と光に高い耐性を持っているため、相手次第では更なるダメージ軽減を期待できる。

ただし、ゼイネと打射法防御力を比較すると

イザネ…打防361:射防340:法防340
ゼイネ…打防336:射防341:法防348

と、射防は同じくらいだが法防が劣る。

ならば打撃に関してならイザネの方が優れているのかとなるが、それも答えにはまだ早い。


ここで特殊能力を盛ってみよう。

両方のユニット3部位にアレス・ジ・ソール、スタミナ4、アビリティ3、ノーブルスタミナを盛ると驚くことが解る。

まずはダメージ計算だ。アビリティ3×3部位で45の防御力が上昇する。

イザネ
(4,000-1,765)÷5×1.05×1.2=563.22

ゼイネ
(4,000-1,690)÷5×1.05×1.2×0.94=547.1928

防御が45増えた程度ではダメージは10しか変わっていないことがわかる。

ここからHPにジ・ソール、スタミナ4、ノーブルスタミナの補正でHP+435を加え、ダメージを四捨五入してダメージ率を見ると

イザネ
1,627-563=1,064(ダメージ率約34.60%)

ゼイネ
1,537-547=990(ダメージ率約35.58%)

その差は僅か0.92%。素の状態で2.41%差だったのが4割以下まで減っている。

そう、ユニットの特殊能力は同じでも、HPを盛れば盛るほど防御力の差は縮まるのだ。

これにオールレジスト3も加えたら

イザネ
(4,000-1,765)÷5×1.05×1.2×0.91=512.5302
1,627-513=1,114(ダメージ率約31.53%)

ゼイネ
(4,000-1,690)÷5×1.05×1.2×0.85=494.802
1,537-495=1,042(ダメージ率約32.20%)

差は0.67%。逆転されなかったとはいえ、絶対的な利点であったはずの打防とHPの高さは優位とは言えなくなってしまっている。

0.67%の優位と雷、光の高耐性でイザネを取るか、法防の高さとPP4×3部位のゼイネを取るか。こうなってしまってはもはやどちらが強いではない。プレイスタイルでどちらを取るかだ。
(1月12日修正:ゼイネのPP補正4を3と誤記していました。申し訳ありません。)


個人的にはイザネ1部位ゼイネ2部位くらいが防御のバランスが取れてPPも得られるのではないかと思うな。射防だけ上がらないが、そこはLリングのおまけ防御で上げるのも手だろう。


キーンコーンカーンコーン

それじゃあ、本日の授業はここまで。

ああ、言い忘れてたがウェラボードは攻撃力は高いがカチ・タフ装備には向いていない。攻撃とPPも欲しいからと欲を出すと防御が疎かになるぞ。

では、授業終わり。起立、礼、また会おう。












おまけ




その頃のアリア先生




PSO2公式サイト:http://pso2.jp/