検索が多いので書いてみます。
約1年前にマルチコプターを始めた訳ですが、
(ええ、1年ちょっとしか経ってませんよ?偉そうな事書いてますが)
最初は安定性もそこそこなGAUI 300Xでした。
もう、ホバーするのが大変。
動かしてもスロットルきちんと入れないと落ちるし、止めれば上がるし。
細かい舵をきちんと入れてないと全く飛ばないので、
湾岸線の高架下の誰も入っていない駐車場で寒い中延々とバッテリー充電しながらホバリングと、
左右の動きばっかりしてました。
対面に入ると数秒しか持たなかったです。
バッテリーをつねに満充電にして、車に積んでおいて、
人がいなくなった深夜の公園とか、車のいない駐車場とか、
街灯がついてる河川敷とか橋の下とか、文字通り影練してました。
あ、前にも触れましたが、Mode2で私は操縦しております。
依然少数派ですが、海外のサイトとかみても、基本はMode2で書いてあったりするので、
あまり違和感はないです。
Mode1
Mode2
左手が上下がスロットル左右がラダー、
右手がサイクリックです。
ま、あえてエルロンとエレベーターって書かなかったのは、
ヘリ屋の意地的な事もありますが、
上から見ての左右前後は1軸なんですよ。2軸じゃなくて。ヘリの場合。
それが左右に分かれているのは人間工学的に、航空力学的におかしい!と高らかに主張してみます。
ええ、依然ラジコンの中では少数はですが。(笑)
DJI F450+NAZAに練習機が移行してからは、大分楽になりました。
風が多少吹いてもゆるーっと流されるくらいで、基本止まってます。
こっち向けても舵がどっちだったかなーって考える余裕があります。
スロットルいじらなければ、基本、その高度を維持しようとするので、
前進にエネルギーが取られて高度がロスするところも、スロットル修正自分でかけてくれます。
これで画期的に楽になったのは言うまでもありません。
まあ、修行をしたい訳ではないので、空撮をしたい訳なので、
これを飛ばして以来、GAUI330Xはお払い箱でした。
(度重なる墜落でファイバーなフレームが折れたのもありますが)
そして、高嶺の花で買えなかったWookongMに採用されていたGPSがNAZAにも後付けで販売されるようになりました。
これでまた画期的に楽になります。
風があってもホバリングで手を離していられます。
MKなAD8も平行して飛ばしつつあったので、GPSの恩恵は絶大なものです。
GoHome/Failsafe機能もコースロックも安全に飛ばすためにはなくてはならないものでした。
そのへんの動画。
そこからはもう飛ばし放題。
対面ホバー、ドリーバック、高度、位置の感覚、とにかく高度上げてみるとか、とにかく距離出してみるとか。GoProつけてどんな風に撮れてるのか検証して。
風もやや吹いている日に飛ばしてみて、自分と機体の限界を知るとか。
一番重要だったのは、立体の対象物を見える範囲において、
底を中心に回るとか、そこを奇麗にカメラにとらえておいて、機体を動かす練習。
結局、趣味じゃないので、カメラに自分が入る事はあまりないです。
風景だったり、建物だったり、時には自分以外の人を撮ることになります。
その際の位置取りや機体と対象の見え方、動かす量やスピード。
ま、空撮カメラマンとしてはそんなところが練習として一番重要なところでしょうか。
あと、空撮でどのようなところがポイントですか?と聞かれますが、
「機体を動かさない事です」と、答えています。
あくまでも、最終目的は「いい絵が撮れるか」です。
かっこよくやすごい動きを人に見せる事ではありません。
東寺の五重塔のクレーンアップですが、後ろの車を見てもわかる通り、
スピードはいじってません。
各階の伽藍の模様とか、瓦の細工とか、先っぽの塔の造形を見てほしいので、
もう、可能な限りゆっくり上げています。
使いどころで70秒、これ、位置を変えて何テイクかしてます。
見たいのは五重塔であって、撮影者のテクニックではありません。
ゆっくり、同じスピードで同じ見え方で70秒上がり続けて維持するのは、
やってみればわかる事ですが、結構難しいです。
峠道かっこ良く走れる事よりも、車庫入れスムーズに常に一発で決める方が、
女子ウケがいい事に似てますか?(似てません)
実機ヘリも同じ事。
広い絵で、高度が高くて対象物がなければ「全速で。」っていいますが、
銀座の中央通りを寄ってる映像だったら「可能な限りゆっくりで」っていいます。
ものに近ければ、可能な限りゆっくり飛ばすのが見ている人が心地よいですし、
奇麗にスムーズにゆっくり飛ばす事の方がよっぽど難しいと私は考えています。
うわ、なげえ。
何アツくなって書いてるんだろ?
今日のところはこの辺で。