初めまして。 | エアリスのブログ

エアリスのブログ

少し方向性をシフトします。
スプリチュアル要素が割合を占めるかもしれません。
結弦君全力応援は変わらないです。

と、言われて

今日、電話がありました。

 

でも、その人とは初めてではありません。

 

病気になって、苦しくて

上司では、話を聞いてくれないので、困って

どうしようもなくて、以前の上司に勧められて

相談するために電話をした人でした。

つまり、更に上の立場の人です。

 

その時、その人は

私をただのクレーマーだと思っていたようです。

上司が連絡を入れていたのでしょう。

相手にするな、と。

 

順序立てて、説明しても

ケンモホロロで、厳しい口調で

「話は聞きますが、私は何もできません。辞めていただくしかないです。」

 

でした。

傷口に塩を塗り込んでくれた方です。

 

なのに。

今日、「初めまして。実はこの度、お願いが…。」

 

ですって。

 

はい?

 

「急に病気で休む人の代わりを…。」

 

つきましては、書類にサインをってんで伺わされました。

お断りしても良かったんですけど

 

どんなお顔をして

「初めまして。」

というのかしら、と思ったものですから。

行ってみました。

 

そうしたら、やっぱり

笑顔で

「初めまして…Tというものです。」

と、名乗られました。

 

えぇ。

存じ上げておりますけれど。

 

もう、可笑しくって。

 

白々しいことやって、自分で恥ずかしくないですか。

とは、思いましたけれど。

あんなに慇懃だった態度が、まるで好々爺でした。

私は、じっと目の奥を見つめて差し上げました。

ほぼ無表情だったと思います。

 

でね。

 

そのT氏が、書類作成で席を外してる間に

組織のトップが、顔を出したんですよ。

 

「具合は、どんなか。悪かったな。」

と。

Tから、私が来てると聞いたから…と言って。

 

実は、トップとはよく知ってる関係なもので。

恩も借りもないけど、古い知り合いです。

 

彼は、恍けることなく謝罪してくれました。

当時、彼は知らないことだったと思います。

「長」ですから。

でも、好きじゃありませんけど。

感謝もされました。一応。

 

T氏は、私に断られたら

とても困ることになるみたいでした。

 

でも

私は言いませんでした。

「初めまして。」

とは。

 

「その節はどうも。」

とだけ言いました。

 

やってしまったことを「無かったこと」には

できないですよ。

 

「初めまして。」

 

と言ったところで、初めましてと答えてもらえると

思ったのでしょうか。

 

浅墓ですね。

 

頼みたくない相手でも、頼まなければならないのなら

まず、謝罪でしょうに。

 

私は、彼を赦して話を受けました。

彼は、最後にはほっとしたようで、

感謝の言葉を述べました。

 

そうです。

始めから、こうすればよかったのにね。

 

「その節は、すみませんでした。」

 

から、始めるべきでしたね。