極端な場合、凍らせてしまえば細胞が凍り細胞膜が破れてしまうため細胞が壊れてしまいます。しかし、凍死しなくてもチラは低温になれば枯れます。生物体内の化学反応はほとんど蛋白質から成る酵素を触媒として進行します。ご承知かも知れませんが、蛋白質は立体構造を持っていてその構造は温度等によって変化します。しかし、適温での立体構造と異なる立体構造になると本来の触媒機能を発揮できなくなり反応が進行しなくなります。人間でいえば血液の流れが止まってしまうようなものです。また、蛋白質の立体構造の変化が短時間でかつ元に戻れる程度ならば、温度を上げることによって構造も元に戻りますから生き続けることができます。ですから、凍死しない程度の低温でも長時間続けばチラも耐えられずに枯れることになります。
繰り返せば、蛋白質の立体構造が元に戻れる程度の低温に短時間曝されただけではチラは枯れませんが、長時間の低温には耐えられないということです。
極端な温度変化に耐える例としては、T. tectrum(テクトルム)などが挙げられます。昼間は赤道直下の強烈な日射により40℃を超える高温になりますが、夜明け前には露点(多分、数度℃)にまで低下してその時間帯に霧水を吸収しています。
ということで、低温に曝しっぱなしにしないようにしましょう。