イメージが身体を治す  白隠禅師 軟酥の法 | 自分の本質に還る のりのブログ

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日々の記録をゆるく書いています。

おはようございます。


椎名由紀さんの

ZEN呼吸法の本を読みました。



ZEN呼吸法の生みの親、

白隠禅師(1686〜1769 臨済宗中興の祖)

は『夜船閑話』

という書物を記しています。


白隠禅師が修行時代の25歳、6歳の時、

あまりにも厳しい修行で、

体を酷使してしまい、

神経が衰弱してしまった。

まるで廃人のようになり、

鬱状態になった。

じつに治りにくい禅病というものです。

それで、白幽仙人のもとへ行くと

「あなたは坐禅修行の度が過ぎたために

このような重症になった。

これはどんな鍼灸でも治らない。

鍼灸でなく、『内観の法』によって治す

しかない。」

と内観という秘訣をここで受けた。

そしてもう一つが

『軟酥なんその法』の教え。

これを用いて白隠禅師は健康を

回復していくのです。



軟酥とは滋養強壮のための薬や

デザートのようなものだそうです。


『軟酥の法』

このお薬バターをまず頭上に

たっぷりと載せます。

さてそのお薬バターが、体温で溶け出し

頭上から全身へと流れ降りていきます。


まずは、吐く息でお薬バターが流れて

頭蓋骨に染みわたり、

大脳、小脳、脳幹部を浸し、

そこから脊椎の中を頸椎、胸椎、腰椎と

降りてきて、仙骨、尾骨まで

背骨の中の脊髄を温め浸し

潤していきます。

脳幹部から脊髄を潤したら、

続いて気管、食道、両肺

丁寧に意識します。

そして心臓、胃、肝臓、胆嚢。

それから膵臓、十二指腸、脾臓、

腎臓からの尿管

いつも休まずに働いてくれてありがとう

と氣持ちを込めてお薬バターを送ります。



人体図鑑を見て、臓器の位置やサイズ、その働きを勉強しましょう。明確にイメージすることがポイントです。


小腸、大腸、そして膀胱、生殖器と

お薬バターで温めひたします。

そしてすべての臓器を温め浸したら、

会陰部に溜まったお薬バターを、

今度は温風や太陽の熱のようにスッと

背骨を通して上に向かってさするように

引き上げていきます。首の下まで。

再度たっぷりのお薬バターを

引き上げた温風バターと合わせて、

今度は骨や皮膚、筋肉全体を

また上から順にドロリと温め浸します。

特にコリや痛みのある所、患部、

手術痕にはたっぷりと念入りに、

もちろんもう一度内蔵もまとめて

体全体を包み込むようにして

吐く息で温めひたします。


今度はお尻から下の下半身、両脚も、

脚の指先も全部浸し、

脚の裏から大地に還します。



これは明確なイメージ法ですが、

うまくイメージができると大脳の錯覚で

温まったと判断されますし、

腹式呼吸で内蔵運動をしているため

全身の巡りがよくなって

物理的に温まるということが

同時に起こります。


椎名由紀さんはこの呼吸法を始めてから

長年の原因不明の酷い体調不良が

良くなったそうです。



このイメージ法は

いつも誘導瞑想の時や

ヒプノセラピーのリラクゼーションの

時にやる事と同じですね照れ


江戸時代から白隠禅師が書いていた

スーパー健康法なんですね〜!



それでは、

今日も良い一日をお過ごしください。

ありがとうございました。