【自分で開けられない扉が開く時①】 

 サウンドセラピストの天舞音さんの演奏会に参加しました。

その時、思いがけず、重い心の扉が開き、不思議な心の旅をしたので、シェアしたいと思います。 


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 天舞音さんの演奏会では、 
「横になって、眠ってもいいです。」 
と言われたので、喜んでヨガマットに寝転がりました。 

 すっかりくつろいで、美しいハープの音色に浸っていると、突然、滝つぼに落ちたかのように、大きな〝時の流れ〟に飲み込まれ、あらがいようもなく流されてゆきました。

気がつくと、3才の頃、布団にもぐっている自分に戻りました。 

 (胸が締め付けられるように痛い。呼吸が苦しい。泣きたい。泣きたい。泣きたい。) 

 両親が離婚した直後の自分だと気が付きました。 

 子守唄のレコードのメロディが聞こえます。

 (そうだ、このハープのメロディが、子守唄だからだ。) 

 ハープ演奏会の第1曲目は、 
「ブラームスの子守唄」 
でした。 

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 話しは少し戻りますが、私は「子守唄恐怖症」でした。

子守唄の歌やメロディを聞くと、胸が苦しくなって、涙か出てくるのです。 

 あらゆる子守唄のメロディがだめでした。

 理由が分かったのは、20代の頃、実家が、引越すことになり、荷物の片付けをしていた時でした。 

 古い子守唄のLPレコード(両面で約1時間)が出てきたのです。 
 父がそれを見つけてこう言いました。 
 「この家に引越してきた時、千春がなかなか寝なくてね。このレコードを毎日かけて寝かせたんだ。」 

 その時、子守唄が苦手な理由が分かりました。

両親が離婚したので、父の実家に引っ越してきました。

つまり、この家に来た時、それは、母のいない生活が始まった時でした。 

 毎夜、悲しい気持ちで子守唄のメロディを聞いていたので、このメロディと感情がセットになっていたのです。