娘、最後の文化祭【後半】~悲喜交々の夜が明けて~ | ふっても はれても 

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~ 思春期の娘と母 健やかなるときも… 揉めるときも… ~

 

 

―――前回からの続きになります。

 

【前半】はコチラから♪↓↓↓

 

 

 Jazz軽音

 

2日目のトップバッターはJazzと軽音による有志団体のコラボ演奏からの幕開け。

 

 

 

 

――――の予定だったのですが…

 

 

 

 

なんと前日に軽音vs実行委員のトラブルが勃発メラメラ

このことがいろいろな方面に波及し大きなもめ事となってしまったようで、

ついに先生を激怒させる事態にまでに至ってしまいましたムキー

 

…その結果、

ペナルティーとして軽音のライブ会場に使用時間の制限がかけられてしまい、

そのあおりをもろに受けてしまったのが

ちょどその時間帯に出演予定だったJazz軽音

 

 

人数が多く、更にJazz本体での体育館発表もあるためシフトの調整が不可能で、

スケジュールの組み直しはもはや絶望的…

 

前夜の時点で下された

【出演中止】

の連絡に

メンバー全員阿鼻叫喚ゲッソリ!!

 

 

有志団体のため、

文化祭に向けて多忙を極めるクラス準備や本業の部活の合間を縫って、

なんとか練習時間を捻りだし、

みんなこの一週間は塾も行かずに、部活が終わった後毎晩学校近くの公園に集まり、

急ピッチでの練習に身も心もくたくたになる限界まで根を詰めており、

この日のステージに全ての熱意をかけて打ち込んできたJazz軽音メンバーたち。

娘はこの1週間、毎晩帰宅後に疲れ切って倒れこんでるような状態で、

文化祭への熱意だけが気力となって彼らを支えていたような感じでした。

中でも、寝る間を惜しんで楽譜を作ってくれたバンマス達2人は

 

ムキー『私たちの睡眠時間を返せ――!!』ピリピリ

 

大激怒!むかっ

グループLINEは真夜中まで荒れに荒れまくっていて怒涛の通知が鳴りやまず、

娘も一晩中泣きじゃくっている始末。

普段はびっくりするほど平和そのものなのに、

この時ばかりはピリピリとまさに一触即発の様相を呈していて、

誰かの些細な一言でさえ、新たな火種爆弾に発展する勢いあせる

 

 

…ついにはLINEではどうにも収拾がつかなくなり、

意外にも普段クールキャラな男子が

  

お父さん おれが話聞いてあげるから、かけてきていいよスマホ 
  

と、荒れ狂うバンマスとの長電話に付き合い、

深夜まで荒ぶる思いの丈を受け止めてあげたのだとか…

(さり気ない優しさが素敵すぎる!!ラブキューン

 高校生ながらにこの懐の深さはタダモノじゃないゎ!)

 

 

当日の朝、白紙になったスケジュールに居ても立ってもいられない娘たち。

不安ではち切れそうな思いを抱えながら、先生に直談判すべく、

早朝、ほぼ寝てない状態にもかかわらず、一刻を争うように登校していきました。

 

 

娘たちの言い分は、

 

『Jazz軽音はたしかに軽音の枠ではあるけれど、

 ほぼJazzメンバーで構成されているJazz主体の団体。

 それなのに、たまたま制限がかかった時間帯に出演予定だった自分たちが

 軽音のペナルティーとして出演中止を食らうのは筋が通らない!

 とても納得がいかない!!』

というもの。

 

 

バンマスを筆頭に熱意と執念の必死の交渉の末、

娘たちの言い分は理解してもらえたようで、

大幅なスケジュール変更とかなりの時間的“巻き”という悪条件ながらも、

悲願のJazz軽音はなんとか演奏の機会を得ることが叶いました!!えーん

 

…ただ、ステージも撤去されてしまっており、

さらに、厳しい時間的制約のため、開場時間に前のめりでスタートしなければならず、

後輩などの関係者しかいない、ほぼ無観客のような中での演奏になってしまったこと、

正直心残りがないわけではないけれど。。。悲しい

(去年はぎゅうぎゅう詰めではち切れそうなほど満員の会場での演奏だっただけに…)

 

 

Jazzの管楽器やパーカスの弾けるような煌びやかな音と、

軽音のこなれた鍵盤や弦楽器、

精鋭ぞろいのボーカルとの融合は痺れるほどのかっこよさ!!!キラキラ

このカッコよさをぜひ、

もっとたくさんの人に見てもらいたかった~!!えーん

 

 

毎年3年生の有志のみが演奏するJazz軽音。

娘にとっては

プンプン

キラキラ『自分も3年生になったら絶対にあそこに立ちたい!!』キラキラ

とずっと憧れ続けて目指してきた場所。

前夜からの騒動など微塵も見せずに、とびきりオシャレなステージの陰には

部員それぞれに悲喜交々のドラマがありました。

沢山の涙と子供たちの様々な想いを乗せて実現にこぎつけたJazz軽音のステージ。

身内だけにしておくのはあまりにもったいなさすぎるので、

私もせめて動画を配ってささやかに布教しようかと思いますニヤリ飛び出すハート

 

 

 

 軽音ラストライブ

1年生の時、クラスメイトに誘われて同じクラスの4人で結成したバンド。

ボーカルの娘も含め、みんな未経験の楽器を買うところから始まりました。

 

途中、

他校との合同ライブで自分たちの実力不足を目の当たりにしたり、

メンバーの恋人からの嫉妬ですったもんだあったりと、

まさに高校生らしいともいえるほろ苦い壁に何度もぶつかり、

ずっと山あり谷あり、、、幾度の解散の危機を乗り越えながらも

気が付けばなんだかんだで遂にこの日まで完走してしまいました。

運動部、オケ、ジャズなどみんな忙しい部活との掛け持ちで

時間を合わせることが難しく、個人練習中心のスタイルだったのに、

よくぞここまで続いたな~と驚きます。

 

コンテストで受賞するような実力派バンド数多ひしめく軽音部内で、

よちよち歩きのような娘たちのバンドではあったかもしれないけど、

それでもライブを重ねるたびに少しずつ技術を磨きレパートリーも増やしてきた。

引退となるラストライブではサポートギターやベースに顧問の先生や助っ人に入ってもらい、

今まで見た中で一番盛り上がっているステージを見ることができました。

正直、あまりボーカル向きとは言えない細い声質の娘ながらに、

声もよく張れていたし、パフォーマンスも頑張っていたようです。

客席の子達もそれに応えて拳を振り上げ、ノリノリで盛り上げてくれて、

きっと最高に気持ちの良い引退ライブができたんじゃないかな?ラブキラキラ

 

前夜は一晩じゅう泣きじゃくっていた娘。

あまりの落ち込みようを見るに見かねて、

「軽音のライブで付けたら

 暗い中でキラキラしてきっと映えるよ!」ダイヤモンド

と私のイヤリングを貸してあげたら嬉しかったようで、

朝は少し元気を出して登校していきました。

歌い終わった後の娘やメンバーたちの晴れやかな表情を見て、

私のイヤリングも少しはお守りになったかな?ニコニコとホッとしました。

トラブルの影響で時間短縮となり、コーラスを入れる予定だった2番はカット。

幻となったコーラス、聴いてみたかったなぁ…残念あせる

 

 

 

 

ペナルティーにより

当日に大幅なスケジュール変更と短縮を余儀なくされた軽音LIVE。

運営に携わった子たちや出演予定だった子たちは

“明日は一体どうなるのだろうか。。。”

と、みんな眠れぬ夜を過ごしたに違いありません。

 

当初、開始から終了までぎっしり詰まっていたライブのスケジュール。

出演者の他の部活やクラスのシフトと調整しながら

1時間以上も短縮するのは相当に困難を極めたはず。。。不安

(運営してくれた軽音幹部の子達には本当に感謝!!)

引退となる3年生のバンド優先で急遽タイムテーブルを組みなおしてくれたため、

惜しくも出演中止となる2年生のバンドがいくつかでる結果となってしまいました。

……彼らがこの日を目標にお小遣いをスタジオ代につぎ込み、

懸命に練習に励んできたことをよく知っている娘。

出られなかった後輩のことをとても気にかけ、自分のことのように悔しがっていました。

 

みんながみんな全力だからこそ、失敗もある、衝突もある。

それが『若さ』だとも思うけど…一年に一度きりの文化祭ライブ。

胸の内を思うと……悲しい

彼らには悔しさを来年の文化祭に思い切りぶつけて、絶対にリベンジを果たして欲しいと思います!

 

今回、各バンドの名前入りのかっこいいLIVEタオルを作ったようで、

ここに娘のバンドの名前が載っていることになんだかすごく感動!!おねがい

約2年間の軽音部。娘の高校生活に鮮やかな色どりを沢山与えてくれました。

 

3月の卒業ライブ、

またこのメンバーで演奏する姿を楽しみにまってるよ!

 

 

部活動はこれまでの娘の高校生活と常に共にあり、引退は寂しい気持ちが募ります。

行事や部活を通じて得られた経験は、確実に娘を大きく成長させてくれました。

今回の件に関しても、

先生に対しての納得いかない憤りはあれど、

騒動の発端とされるミスをやらかした軽音部員の仲間達に対しては

『誰一人として

 彼らを恨む気持ちを持ってる人はいない!』

と言い切る娘。

こういうところは、この子たちを見ていて見習いたいな~と

いつも感心するところ。

 

 

数えきれない程の沢山の感動と涙が詰まった

文化祭を巡る娘の2日間の物語。

それは決して楽しいばかりの思い出ではなかったけど、

乗り越えた今は、これも経験だったとこれからの人生の糧にしてほしい!