三谷幸喜の脚本は良くも悪くも独特だ
ワシはあまり好きではない
しかし、「12人の優しい日本人」
これはちょっと違う
元々は舞台用の書き下ろした戯曲だ
映画12人の怒れる男のオマージュ作品で
随所に名シーンが散りばめられている
1991年の作品だから
当時の日本に陪審員制度は導入されていない
脚本自体は1990年
もし、日本に陪審員制度があったら…
という「if」の物語
映画は密室の中での議論
役者の技量が求められる作風だが
出演者全員が
なんともいい〜味出してるんだコレが
観ている人はきっと誰かに自分を重ねる
或いは13人目の陪審員としてその場にいれば
何を発言するだろうか考えてしまう
なんとも巧妙な罠に引っかかる感じは
三谷幸喜らしさと言えるのかもしれない
そして最後にはカタルシスへと導いてくれる
民族性やら日本人の特徴を皮肉った演出と
平和的なアイデンティティ
平等な精神性
ファクト重視の感覚
とても深い内容を
これほどまでにほのぼのと表現できるのは
三谷幸喜脚本ならではかも知れない
とてもいい映画だった
