エーゲ海と聞いて知らない人はまずいないでしょう。 (°∀°)b
私が最初にエーゲ海を知ったのは、ジュディオングの「魅せられて」だったでしょうか。今思うとその歌詞はいかにもアフロディティ的。ジュディオング本人もそでの広がるドレープたっぷりの白いドレスが印象的で、時々歌番組で歌われる時、バックにエーゲ海の海が映し出されていたような気がします。
同じような時期に、池田満寿夫の「エーゲ海に捧ぐ」があったかもしれません。いずれにしてもロマンチックでアンニュイで、どことなくエロチックなイメージがありました。
最近ではミコノス島で撮影された菅野美穂と椎名桔平のトヨタアイシスのCMや、サントリーニ島で撮影された反町隆史のキリンファイアー、新庄剛のサントリーアクアブルーなどの白い町並みの印象が強いかもしれません。
イギリスあたりだと、夏の間だけの愛人探しに行く場所というようなイメージもあるようです。
ところがいずれにしてもイメージ先行で、それ以上のこととなると、意外と知られていないのです。
まず、エーゲ海は地中海の北の一部、そのほとんどがギリシャの海です。
「ブラックインクを流したような」あるいは「ベルベットのような」と例えられる深いネイビーブルーの海ですが、島に近づいていくとその色はすべての青と明るい緑を選んで作られているかのような天然のモザイクになっていきます。
そこに浮かぶ島は3000以上。人が住んでいる島だけでも140くらいと言われています。
そのちょうど中心に、太陽神アポロンの島があり、エーゲ海全体をその明るい光で照らしています。
地域別に見てみると、エーゲ海は北エーゲ海、スポラデス、東エーゲ海、ドデカニサ、キクラデス、サロニコス湾、クレタと7つのグループに分けられ、そこに浮かぶ島々はそれぞれに特徴があります。
例えばいわゆるエーゲ海の青と白のイメージはキクラデス諸島の特徴で、ミコノスもサントリーニもここに属します。
ミコノスの迷路のような町並みは海賊の襲撃に備えたものですが、たいていの島が同じ理由で港から視界に入らない丘の上に集落を作っています。
グループ内では年間を通じて島を行き来する定期船があり、たいてい女性の名前が付いていて、「次ぎにマレリナが来るのは火曜日だ」といった感じで島民に親しまれています。
どんな小さい島にも旅行者のための宿があり、島民の憩いの場となるタベルナ(食堂)やカフェニオン(バー)があり、その島自慢のビーチがあります。