権五郎の感想
ノクターン(nocturne)は夜想曲という意味があります。現在は英語になっていますが、ラテン語のノクトゥルヌス=「夜の」という形容詞が語源になっているといわれています。
私は、夜想曲ということで、季節の風景には夜の曲をして使ってきました。
ヴァイオリニストの吉田恭子さんのアルバム「SEA SHELL」には、ノクターン20番・8番・2番が収録されています。
劇のなかではノクターン20番をバックミュージックに使われていました。この曲と劇のオープニングがぴったりとあっています。
今からちょうど4年前に東北を中心とした地域に巨大地震がおこりました。一瞬のゆれと巨大津波に原発事故により、約2万5千人の人がが一瞬で亡くなりました。住むところを失われ、気が狂った人もいると思います。
東北でおきた未曾有の大惨事は私たち西日本の人には関係ないように思いますが、記憶しておき後世に伝えなければなりません。
ただの地震だけだと復興のは短期間にできると思いますが、原子力発電の事故も重なっているために復興が遅れています。
汚染された瓦礫の処分はどうするのか?原子炉の内部の核物質を取り除くにはどうすればいいか?と問題が山積しています。
科学技術の発達は人類を豊かにしてきました。しかし原子力というコントロール不可能のものを作り出してきました。莫大なエネルギーを消耗することで発展させてきた現代文明は原子力を必要としています。
こんなにも こんなにも 便利にならないといけないのでしょうか
莫大なエネルギーの使用しないと人類は生き残れないのでしょうか。
今後必要になってくるのは、ダウンサイズの発想が必要になってくると思います。
この劇をみて今も苦しんでいる東北の人たちの心を知ることができました。出演したスタッフのみなさんと作・演出の倉本聰さんに感謝します。
