ノクターン 夜想曲
東日本大震災から4年経ちました。
2月16日に周南市文化会館で開催された劇について書き込みます
あらすじ
東日本大震災から数年後、原発事故避難区域となった海に程近い一軒家に津波で二人の娘を亡くした中年の男と同僚を亡くした新聞記者が入り込む。
原発事故以来時が止まったその家にあるのはほこりをかぶったピアノ、そして、地震で倒れた3体のピエロの彫刻。
二人はその家で、同じように津波で父親を亡くした彫刻家の女と出会うところから話ははじまる。
ルイはピエロの彫刻を修復しようとしている。中年の男がルイと話をしながら彫刻を組み立てている。ルイの話では、彫刻の石膏の中に被災者の骨が入っているという。
震災で頭がおかしくなったルイの妹のスウは後ろのほうにあるピアノを弾いている。
曲名は「ノクターン20番」ショパンの名曲だ。
一緒に建物に入ってきた新聞記者が、中年の男から震災のことをききだすと突然ピエロの彫刻が震災のことをしゃべりだした。
一瞬に押し寄せる津波、爆発する原発、そして「町から出て行け」と国からの避難勧告。
地震のあとは、電気・電話など都市機能が麻痺して町もいっきにメルトダウンした。
実は、中年の男と話をしていたルイさんも亡くなっていたのだ。
ルイの妹のスウは精神病院へ連れて行かれる。
ノクターン2番のBGMが流れるなかで1億年後の海底の昆布の林の中で捨てられた3体のピエロが潮のかげんで偶然出会い昔のふるさとの話をするシーンでおわり。

