4月の天象現象
今年の桜は今が満開。気がつけば冬を彩った干し星たちは西のほうに傾いています。
北の空では、北斗七星がよく見えるようになりました。
今月の天象ハイライトは下旬の星空イベントを2つとりあげます。
4月26日未明の部分月食
月食は満月のときにおき、月の一部または全部が地球の影に隠される現象です。月は太陽の光が当たって明るく見えていますので、地球の影に入った場所は光が当たらず暗くなり、月が欠けて見えます。
このとき月が隠される現象を皆既月食、一部が隠される現象を部分月食と呼びます。
日食は限られた場所でしか観察できませんが、月食は月が見れる場所であれば見ることができます。
26日の部分日食は、昨年の6月4日以来10ヶ月ぶりの現象となります。時間帯は明け方5時前後となります。欠けながら沈んでゆく春のおぼろ月をご覧になってください。
4月29日 土星が見ごろ
土星は環のある天体としてよく知られていますが、環はいつも同じ角度で見えているわけではありません。2009年8月には「環の消失」がおきましたが今は土星らしい姿で見えています。4月末には、春の星座のてんびん座付近に見ることができます。
春の星座は、明るい星は少ないですから、南の空低くのぼる土星を観測しましょう。