ちょっと臆病で怖がりな大仏氏。

1歳半の時に、3㎝の段差をお尻から降りたという伝説を持つ男。

スーパーなどでも私から離れたことは無いし、怪我もしない、

現在、5歳9カ月。

そんなもんだから、私は除所にでいいから逞しくなって欲しいと、願っている。



一昨日、パパと3人で公園へ行った時のこと。

氏が「おしっこ」と言った。いつもなら一緒にいくのだが、ここでふと、思った。

「大仏。もう年長さんなんだし、1人で行けるよ。行っといで」

なんてことはない。いつもならパパにお願いするのだが、

その時はたまたま側にいなかったので、付き添うのが面倒だっただけ(ぺぺ)

え~ え~ と渋る、大仏氏。

行ってきなさい、え~、行ってきなさい、え~ を繰り返し、

いよいよモレそうになってきた大仏氏、股間に手をやり、出発して行った。




行き先は、公園内にある建物、その中のトイレ。

私たちがいた所から、少し、離れている。

すると暫くして、びゅぅ~ っと、戻ってきた。
























モジモジモジモジモジモジモジモジモジモジモジモジ




「あのさ、いったんだけど、ドアがあかないのよ」←久々出たオネエ

「開けるしかないでしょ。もっと力いっぱいグッとやってごらん」

「でもあかないんだよ」

「おしっこするには開けるしかないでしょ。ハイ、行っといで! 漏れるよ!」




ぴゅ~ っと、走っていく。

そしてまた、戻ってくる。




「あけたけどさ、くらいんだよ」

「電気点けなさいよ。届くでしょ?」

「とどかないよ」

「じゃあ、近くにいるオトナにお願いしなさい。電気点けて下さいって」

「人がいなかったら、どうする?」

「いるよ。さっき氷を買った売店のおばさんに、トイレに行きたいです、電気が届かないので点けて下さいって、自分で言いなさい」




ぴゅ~ っと、走っていく。

そしてまた、戻ってくる。




「ドアがあかないんだよ」

「え? ドアはさっきあけられたんでしょ?」

「うん、あけられたんだけどおもいから、またしまるんだよ」

「とにかく、自分でドアを開ける、電気を点ける、それができないんなら近くのオトナにお願いしなさいよ」

「ん―」

「言えるでしょ? もう年長さんだし」

「うん・・・」

「そういう時こそしっかりお喋りできなきゃ、いかんと思わない? え?」

「うん・・・」





ぴゅ~ っと、走っていく。

そしてまた、戻ってくる。




・・・これを4回繰り返し、

「次は最後だよ、ホラ、行っておいで!!」

と、お尻をバ―ンと叩いて送りだした結果、


 




















先の4回とは違い、超笑顔で途中ガッツポーズをしながら、走ってきた。



「おしっこした!」

「お― スッキリして良かったね。オトナの人に言ったの?」

「うん」

「大仏って、どんな子だっけ?」

「やればできる男」

「そう。ホラ、できたじゃん」




私はいつも彼に、「大仏はやればできる男だ」と言っている。

速やかに、母の元から旅立って行ってくれ。

遠慮はいらん。













※5歳9カ月