こんにちは!
日本語の発音矯正に関して、
私の耳と感覚はすでにおかしく
なっているので(笑)そんなに厳しく
学生を取り締まりはしないですが、
最近気になるのが、long vowels
長母音の発音・・・その中でも
表記と発音が違うものです。
今日(きょう)
先生(せんせい)
弟(おとうと)
などなど。
これが結構厄介です。
と、いうのも日本人の人も
ひらがなを読むとき、
きょう
へいわ
せんせい
上に書いている言葉の下線の
部分の母音をそのまま読んでしまいがち
であることが判明。
全員がとは言いませんが、
日本人に文字を見せて読んでもらうと
「せんせい」の最後の「い」を
しっかり発音する人がいます。
またゆ〜〜〜っくり言えば、
一文字ずつしっかり発音してしまう。
「せ、ん、せ、い」であって、
「せ、ん、せ、え」ではない・・・
と、思うんですよね。。。
ゆっくり言うこともなかなか
ないんでそうなんじゃないかなぁ・・・と
曖昧なことしか言えないけれど。
実際のナチュラルスピードの会話では
「せんせー」なんですよね(笑)
そうやって学生には教えるんだけれども
日本語教育に関わったことのない
日本人は書き言葉をそのまま
読んでしまうのでこういう現象が
起きます。
しかし、それも間違いではないんで、
そこに注目しています。
そう書いてあるんで(笑)
日本人が自動的に
「自然にすること」という点で
ネイティブがすることには注目
します。それが答えなので。
私の学生には話すときに気をつけてね、と
そのように説明はします。
なんで書いているものと話す発音が
違うんだ、とぶつぶつ言いますが、
歴史的な説明をちょこっとして
納得させます。
「おとうさん」とかね。
日本語って大変だね(笑)
K-Popの日本語バージョンの
日本語を聴いていると、
やっぱり、しっかりこの
長音の発音をせず、表記通りに
発音していることが多いと
感じました。
今日、聴いていたのは
ボネクドのGood Dayです。
そこで、「きょう」や「〜のよう」
が出てくるのですがしっかり「う」の
発音をしていました。それが耳につく。
なんだけど、全部がおかしいわけでもなく。
volitional formの「味わおう」「たのしもう」などの時は
「お」で終わっている気がする。
「最高な」も比較的自然。
最後、歌が終わった後の
ジェヒョンのコメント、
「ワンドアと一緒にする
今日(きょう)がGood Dayですよね。」
ここは、自然な「きょー」と長母音ができています。
(ただし、この文の意味がよくわからない。
「一緒にする」より、「一緒に過ごす」の方がしっくり
くるかも。こういう日本語も愛嬌ですよね。
完璧じゃないところがいいね。)
最近でいうと、aoenの曲「The Blue Sun」でも
「きのう」の「う」をしっかり
発音していました(日本人のはずなのに・・・)
歌の時は話す時と違う発音になりがち
なのかもしれません。
ボネクドの例もわざと「う」をしっかり発音
するように指導されているのかもしれません。
単にリズムよくするだけのために
そこに一音しっかり入れたのかもしれ
ないし。でも、日本語としては
自然ではなくなりますね。
日本人の頭の中には「文字」があるのか!?
「文字」を実は読んでいるのか?
特定の語彙だけに当てはまるものなのか。
気になるところです。
そうなると、日本語曲を教材として
扱う時、説明も必要だなと
思いました。
今の所、日本人と話す時、
「きのう」の、「う」をしっかり発音する人に
出会ったことはないのですが・・・
もう少しリサーチしてみます。
これはJ-Popも聞かないと。
ではまた。