【K-Pop】アイドルに向いていない? | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

 

 

【K-Pop】アイドルに向いていない?

 

 

Le Sserafimのドキュメンタリーが

出て、ちょっと見始めたのですが、

全部見れていません。

 

が、いろいろネット記事には取り上げられているようで

書かれていることが概ね正しいという前提で、

気づいたことをお話しします。

 

さくらさんがドキュメンタリーの中でコメントされている

内容が引用されています。(実際見ていないのでこの英語を

和訳しました。)

 

Sakura expressed, "I don't know why I chose to be an idol. Was it necessary? It's not that choosing to be an idol was a wrong decision, but I wonder if being an idol was really the best job for me. Sometimes when I make mistakes or feel my limitations, I think that others who are good at this could do it instead of me."

なぜアイドルになったのかわからない。必要だったのか。

アイドルになることを選んだことが間違いだったわけではないが、

アイドルが自分に最適な仕事なのかどうかわからない。

時々ミスをした時や限界を感じた時、私じゃなくて

他にうまくできる人がいるんじゃないかと思ってしまう。

 

Why am I pushing myself to the point of crying and struggling? I don't even know why I want to do this."

なぜ泣いて苦しむまで自分を追い込んでいるのか。

なぜこんなことをしたいのかすらわからない。

 

と、いうような感じで揺れ動く思いを

語っています。

ただ全てが辛い辛いと言っているだけでは

なく、限界を感じることが

あっても大きな夢のために頑張っている、と。

才能がないと思っているわけではない、と。

 

諦めずに頑張るんだ、みたいなことなんですが、

本当にさくらさんの涙を見ていて頑張っていると

思います。

やりがいはあっても、辛いと思うんです。

嘘ではないと思います。

 

でも、なんでそれをドキュメンタリーに

して世界中にこのタイミングで流してしまうのかが

よくわからないと思いました。

 

こういうドキュメンタリーは頂点に上り詰め、

最高の状態で引退か何かで

人生の次の段階に行ったときに

出すもんじゃないか、と。

今これを出すって相当、勝負に出ているな、と

思いました。

このタイミングでこのような発言、マインドセットを

世に出してしまうことで何を得ようとしているの

だろうかと思いました。

さくらさんに非があるのではなく

運営側が何を狙っているのか、気になります。

共感を得たいだけなのか、世間を騒がせて

注目を得ようとしているのか、なんなのか。

意図がよくわからない。

 

グループがもっと成熟し、

サクラさんが30歳を過ぎて、

 

「実はあの時ね・・・」

 

と、振り返りでドキュメンタリーを出す方が

いいんじゃないか、と思いました。

その方がさくらさんの株は上がります。

それが良くても悪くても、

そう思ってしまいました。

 

Le Sserafimは人気もあるし

パフォーマンス力もあるグループで

第一線で活躍しているとは、

思います。

が、頂点を極めて独走状態では

ないですね。

いろいろ言われたことを完全に

払拭できているかどうかというと

そうでもない。危ういです。

 

今トップはひしめき合っている感じが

します。

なので、泣きながら振り返っている

ドキュメンタリーをなぜ今

出さなければならないのか、

疑問に思ったわけです。

まだこれからのグループなのに。

 

こういうことは、恋人や家族には

話しても、まだファンや世間に話すのは

時期尚早のような気がしました。

ありのままを見せるのがいい時と

そうではない時があると思います。

なので、賛否両論あるのではないかと

感じます。

 

例えば・・・

『私は人前で話すことが向いて

いないし、なんでこんな仕事を

しているかわからない』と

言っている先生から何かを学びたいと

思いますか?

私は自分のやっている仕事に関して

どんだけ影で弱気になったとしても

「自分は向いていない」とは

絶対言わないです。

言わないと決めているんです。

言霊です。

言霊は思う以上に威力があります。

だから自分を下げるようなことは

口がさけても言わない。

私はそういう選択をしています。

「向いている」と思うことを選択するのです。

 

「思い」はそう選んで思っています。

「思い」は選択できるということを

知ったほうがいいです。

そう思う必要がないのになぜそう

思わなければならないのか。

自分の思考パターンに気づいていないと

そのような発言がポロッと出て

しまうのです。気をつけた方がいい。

謙虚さではないのです。自虐です。

 

数学が嫌いな人が数学の先生に

なれば「向いていない」と思うでしょう。

しかし、それは嫌いだからそう思う。

嫌いなことを仕事にしたのは自分

なのに、向いていない

というのは「当たり前でしょ」と

なります。成功したいなら、まず

「嫌い、向いていない」と思う選択をしない。

つまり、「思わない」ことです。

そして、そんなことを口に出さない。

 

数年前に、BTSのジミンが

「僕はBTS(HYBE)をクビに

なるかと思いました。」

と、言っていました。

ヒップホップ系のダンスに

なれていなくて、実力不足を

感じたそうです。

が、

それを言った時、BTSは全米に

進出するかしないかのあたりで

もう相当人気が出ていたと思います。

誰もがジミンのダンスの実力を

認めるところまでもう行っていましたね。

だからその発言をしても

「え〜?君のような実力者が

そんなことを思っていたんだね」

と、興味を持ってもらえる。

タイミングは大事です。

 

今回のドキュメンタリーの

ダイジェストを少し見て、

XGのドキュメンタリーを

見た時の感覚と全然違った

印象を受けました。

 

考えさせられました。

 

それではまた。