こんにちは!
本日は、
K-Popが好きだけど日本に留学したい学生の心理
ということで、私が
去年あたりから自分の学生を
見ていて感じたことを少し。
私のいる狭い界隈でのお話です。
もうはっきり覚えているんですが、
2016年〜2020年あたりにかけては
日本語のクラスをとっているのに
韓国留学したい学生がチラホラ
いました。
つまり、K-PopやK-ドラマの
影響で韓国語を学びたくて
韓国文化に興味を持ったけれど、
うちの大学にはアジア言語は
日本語と中国語しかオファーされて
いないので、仕方なく言語構造の
似ている日本語を受けた、という
(結局、日本も韓国も大して変わらない)
というような動機で受けている学生が
いました。
これは、学生が話していた事実、
あとは、クラスを受講した理由を
書いてもらった時にこういうコメントが
あったので、ここからもわかりました。
また実際に私はそういう
韓国留学を準備していた学生への
推薦状を書いたりもしたので
証拠は自分でも見ていました。
が、今、韓国に留学したいという
学生は少なくとも私のクラスには
いません。
ですが、そういう彼らは
みんなK-Popを聴いています。
まとめると、
2016年〜2020年ごろ
K-Pop好き=韓国留学希望
現在
K-Pop好き≠韓国留学希望 (not equalです)
(韓国が嫌いということでは
ありません。)
私のクラスにいる学生で
K-Pop好きは、韓国に行きたいわけではなく
(旅行はしたいと言っていましたが)
日本への長期留学を希望しています。
ここが面白いと思いました。
ここでわかったことは、
K-Popがアメリカ人がよく聞く
メジャーな音楽ジャンルの一つに
なっているということです。
アメリカンポップも
K-Popもヒップホップも
ロックも
好みで聴いている、という
だけのようです。
K-Popのアメリカへのアピールが
すごいのでこれはかなり浸透して
いるのだなと思います。
一方で、韓国そのものの独特な
文化が浸透しているかというと
そうではないんです。
今やK-Popもアメリカンポップも
曲調はそれほど変わりません。
特に、アメリカで売れているK-Popは
グローバルにアピールした
グループであることが多く、
欧米で育ったメンバーも入っています。
そういう意味で、アメリカ人には
親しみやすくなってはいるものの、
韓国文化の共有がないため
「独特なものが知りたい」という
意欲までは生まれてきていない
のではないか、と見ています。
アメリカに寄せすぎた
グローバルアピールが
いいのかどうなのか。
ビジネスばかりによってしまうのも
何か落とし穴があるのかもしれません。
ではまた次回。