こんにちは。

本日は、珍しく日本語の記事より抜粋。

 

 

K-Popバブルがはじける時が来るのか

について。

引用記事は、こちらから↓

 

K-Pop部門というものが新たに

ビルボードに設置され、

そこでK-Popグループ、アーティストたちが

受賞しまくるという現象が起こっています。

 

この意味は?

 

一つには、K-Popの世界的認知。

無視できない状態です。

だから名誉あるK-Popをカテゴリーごと

作ってしまおうという・・・。

 

そして、次に・・・

 

これは・・・

もう何度も私のブログで取り上げて

きたので、答えははっきりとしています。

 

K-Pop部門がなぜわざわざ新たに

作られたかという理由は、

K-Pop勢がどんどんアメリカに

押し寄せているからです。

どんどんアメリカを攻めてくる。

アメリカで流行っているものを

アメリカ人のように歌うこと。

まるでそれが成功の証のように。

しかし、それを許してしまうと

歯止めが効かなくなりそうな

気配です。

それは、何か・・・

 

ズバリ、音楽が

本物じゃないから」です。

『アメリカン』なんですよ。

 

以前、ジョングクの3Dに

違和感がある、ということを

書いたことがあるのですが、

その理由は、ジョングクがあの

音楽を英語ネイティブではないのに

歌っているからです。

内容を理解して歌っていると思いますが、

実際に英語で普段生活している訳では

ないです。あのような英語を使って

普段会話しているかというと

そうではないですよね。

それは、Jack Harlow はそうでしょうが・・・。

つまり、ジョングクの3Dは言語を含む全てが

演技なのです。

 

もちろんどの歌も、演出は演技ですが、

私は、ジョングクがJacK Harlowと

スラングだらけの英語を使って

話せるとも思えないし、

その必要もないと思っています。

ジョングクの英語力や語学力の話では

ありません。

そのコミュニティーに生まれないと

わからない言い回しや言葉もある。

「文化」の部分のお話をしています。

 

かつて、黒人たちは、白人にわからない

ようにシークレットランゲージを

使っていました。単語でもそうですし、

二つの人種に隔たりがあり、

いわゆる、AAVE(African American

Vernacular Englsih)として研究されています。

Ebonics (black speech)のことです。

 

同じアメリカに住んでいても

こうなるのです。

人種によってこのような

コミュニケーションギャップが

生まれるくらい人種の問題は

複雑なのです。

この土地で生まれたアジア人が勝負しても

なかなか勝てないところを

K-Pop勢が金とビジネスでどんどん

その土俵に攻め込んできている

その違和感をアメリカ側も

感じ始めているのです。

アメリカ人が歌うからアメリカンポップス

なわけです。

 

そして、人種の壁もあり、アジア人は

苦戦します。

実際、アメリカ生まれのアジア人が

ビルボードで成功する例はあまりないです。

しかし、K-Popがそれをできたのは

やはり「国策」としてK-Popを支えた

国ぐるみでのサポート。

このようなサポートを受けられるかどうかで

こうも大きく変わってくるのです。

 

苦労人のお話をすると・・・

かつて、MC JINというアジアンアメリカンの

ラッパーがいました。(もちろん、今も健在です!今は

確か香港にお住まいになっているとか。)

彼の場合、英語ネイティブです。

 

彼のヒット曲に『Learn Chinese』というのが

あります。

 

「俺は中国人だ、何だよ、文句あるか、

お前らが中国語習えや!』みたいな(笑)

 

 

 

 

彼は、中国系アメリカ人です。

ご両親が中国からアメリカ、カリフォルニアに

移住し、彼はアメリカで生まれました。

両親の苦労をずっと見てきて、

自分が何者であるか、

アイデンティティーもずっと見つめ、探し求め、

たどり着いたところがヒップホップ、ラップでした。

自分を表現出来る場があった、と。

 

このような生い立ちや経験をTEDTalkで話されています。

興味のある方はどうぞ↓

 

アジア人がビルボードに真っ向から食い込んでいくのは

確かに難しいことだと思います。アメリカには差別の問題が

奥深く根付いてしまっているのです。残念ながら。

皆さんが思う以上に格差社会です。

 

 

少なくともヒップホップは「本当の自分を語る」もの。

その本当の自分を語るときに、「言葉」は大切です。

自分の言葉を自分で語れるかどうか、

ここを飛び越えて、プロデューサーを一流にして、

アメリカ人の作ったものをそれらしく演出して歌うのは

やはり「本物」と言えるかどうか怪しいところ。

K-Popが問われているところはそこなんです。

売れている人たちとコラボしまくって

「売れた!」と喜んでいいものなのか。

とにかく「売れること」が最終的に勝利に

なる、という考え方。

 

何を伝えたいのか。

これは文化の共有ではないです。

伝えたいことがある、というよりも

「見せたい」が先走っているK-Pop。

「見せたい」が先に来ると、中身よリも

外側ばかりにこだわってしまうことがある。

気づいたら、中身がない。

 

アイドル文化も、元々はジャニーズから

アイデアを得ていますからね。

ジャニーズは崩壊しましたが、

男性ダンス&ボーカルグループ

という発想はとてもユニークで

1960年代当時どこにもないものでした。

(ジャニー喜多川はまた別の目的でそのような

偏ったグループを作っていたのでしょうが・・・)

ただ・・あえていうと、K-Popでの特徴

女子だけではなく、男子も肌ツルツルでピッカピカ。

お顔が小顔で綺麗。ムダ毛も処理が当たり前!

アメリカ人見てごらん・・・・

毛はぼうぼう、ひげぼうぼうだよ(苦笑)

 

ですから、K-Popがビルボードの

カテゴリーとして新たに

「K-Pop枠」ができたことは

なんの不思議でもないのです。

アメリカ側からしてみたら、K-Pop勢の

歌う、アメリカンポップスは

アメリカンではない、ということです。

当たり前です。

 

私は、ちょっとアメリカンテイストを拝借

した程度の、K-Popが好きですね。

Kを取ってしまう商売に魅力は感じないです。

 

それではまた次回。