本日は、
BBCが報道したジャニーズ問題
というテーマでお話ししていきます。
ショッキングな内容です。
引用元:BBCより。(二つの記事を引用しています)
Japan’s J-pop predator - exposed for abuse but still revered
Johnny Kitagawa: Ex-pop star Kauan Okamoto details sexual abuse by famed producer
ジャニーズの創始者、故ジャニー喜多川に
性的被害を受けたという元ジャニーズの方の
告発と、BBCからリリースされたドキュメンタリー
により、未成年への性被害がはっきりと
証明されました。
今日の時点ではまだNHKで2分しか
取り上げられなかったということで、
民放ではスポンサーや広告などの関係で
取り上げたくても取り上げられない?
というようなことがあるようです。
BBCのドキュメンタリーや取材を担当した
ジャーナリストの見解、元ジャニーズの方の
インタビュー、会見などを見ていて、
問題がいくつもの層になっていると
感じました。
BBCのジャーナリストの方は
問題点を大きく2つ挙げていました。
1. ジャニー喜多川の少年達への
性暴行。(ジャニー氏のやり方を
”grooming”と説明。敵と思わせず
巧妙に信頼関係を築いた上で虐待。)
2. マスコミの沈黙
(これを、a wall of silenceと
表現されていました。『沈黙の壁』)
まずは、未成年への性的虐待。
権力を濫用しての「未成年」への
性的暴行は許させません。犯罪です。
これは厳重に処罰されるべきである
問題です。
(いや・・・この事務所で
もう何十年も前に
最初の被害者が訴えた時に
処罰するべきでした)
未成年への性虐待はもちろん犯罪なので
問題なのですが、それだけではなく
組織自体が何層もの問題に覆われている
ということです。
#Me Too運動のような権力の濫用
からくる性被害もあり、また組織の
「儀礼」(いわゆる、昔の
ヤンキーの焼き入れのようなもの)
のように「(倫理に外れたことでも)
これをしないといけない(売れない)」
というような文化を築いてしまって
いて、誰も何も言えない状態
になっていたということ。
何とも封建的です。
ジャニー喜多川氏が亡くなって
この封建制度が崩れ始めたという
ことなのでしょう。
その企業の(狂った)儀礼に平伏し、
儀式に通過したものが得られる特権
(つまりここではトップ
アイドルとして成功する)
が得られ、スターへの道が
待っているとすれば、いやでも
我慢する者も出てくる。
そして、我慢したものが実際、
アイドルとしてトップの座に着く。
やはり、儀礼を通過したからこその
特権だと主張でき、正当化できる。
(辞めたり、文句を言えば芸能界での
仕事がなくなる恐怖と天秤にかけられる)
芸能界から干される恐怖をとるか
ジャニー喜多川の暴力に耐えるか。
その儀式を通過したものは、また後輩に
「儀式を我慢すればいいんだよ。
自分たちだって我慢したんだ。
何を言ってるんだ』
と、なることもある。
こういう恐ろしいことが成り立っていた
組織は、解体するしかない気もしますが、
そう簡単にはいかないだろうと思います。
テレビ業界がこういう状態である
というのも問題です。
そして、人間の判断というものがいかに
イロジカルなものであるか、ということ
も状況を複雑化しています。
マーケティングなどの社会心理学でも
研究されているテーマであるのですが、
人間が判断することは、意外にも筋が
通っていないことが多いのです。
もっと言えば人から見て筋が通っていない
ことも、あるモティベーションがあれば
自分にとっては「筋の通った真実」であること
になってしまうのです。
だから、非倫理的なことも起こる。
根が深い問題でさまざまな問題が
重なりに重なっているので解明し
一つ一つを解決するには時間が
かかります。が、まずは明らかな
犯罪行為(未成年への性虐待)
はストップしなければ
いけなかったと思います。
ではまた。