Hi there!

Your Advisor Mimiです。

 

今日は、

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なぜHip Hopが最強なのか

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ということについて、

お話ししたいと思います。

 

Hip Hop Genius (Sam Seidel, 2011)

という本を元にお話ししていきます。

 

抑圧された文化から生まれたHip Hop

なのですが、Hip Hopから学べることは

ダンスや音楽だけではないんです。

 

今日から「不平不満」をプロダクティブな

エネルギーに変えられるマインドセット

持てるようになるかもしれませんよ♪

 

@ Harlem, New York (Litefeet dance battle)

 

Hip Hop文化は、抑圧された環境の中で

生まれたアンダーグラウンド文化です。

当時のニューヨークの黒人たちを取り巻く

環境が関係していますが、自由もお金も

なかった時代。社会的にも圧迫された状態。

 

ダンスがしたくても、ダンスホールや

スタジオを借りるお金もない。

アートを表現して、見せたくても

展示会をする会場も画材も買うお金がない。

音楽も古いレコードは何枚かあっても、

お金がないから音楽のレッスンや

知識を得る機会が与えられない。

 

教育を受ける場もお金もなかった。

 

このような一見絶望的で、

ネガティブな環境で生まれた

文化です。

 

お金がなければ何もできないよ。

お金があればできたのに。

と、思うじゃないですか。

 

お金がないから、作りたい

音楽が作れないとか、

ダンスの練習ができないとか、

そういう不満はよく出てきますね。

当然です。

それを抑えろ、ということでは

ないんです。

無理して、ポジティブになりなさい、

ということでもないです。

生きていれば当然アップダウンは

あるもんです。

でも、人が家に集まって

ワイワイパーティーぐらいは

できますよね。

 

そうですよね?

 

でも、その「お金がない」状態から

生まれたのが、HIPHOPダンスであり、

ターンテーブルであり、

HIPHOP ミュージックなんですよね。

 

お金がなくても、ものは作れる。

お金がなくても、あなたの

クリエイティビティーはなくならない。

むしろ開花できる。

 

創造力というのはお金とは

全く関係なかった。

 

ブレイクダンスは基本的に場所をとりません。

広い場所は必要なく、ガレージの広さがあれば

十分です。ウィンドミルという技をご存知でしょうか。

あれは、その場でクルクル回る技です。

なぜ、その場でクルクル回る技がブレイクダンスに

多いのか。

それは、当時の人々が基本的に家でパーティーを

してダンスをしていたので、狭い場所でも

踊れるステップしか使えなかった。

 

DJのターンテーブルも、お金がないから

すごい音響システムはないけれど

とにかくレコードを二つ並べてみて

スクラッチしながら止めたり、戻したりを

繰り返して、組み合わせながら元々

あった音楽とは何だか別物ができてしまった。

これぞ、Hip Hop musicと言われるものです。

これは有名なDJ Kool Hercのストーリーです。

彼は、サウスブロンクス出身の

ジャマイカ系アメリカ人。

このターンテーブルのテクニックは

即興というか、思いつきとも見て取れる

やり方でハウスパーティーで披露していたそう。

 

と、このように

 

自分の周りにあるものを混ぜ合わせ

ながら工夫して、元々あったものとは

一味違うものを生み出す。

 

これが、ブレンディングです。

 

ブレンドから生まれたハイブリッド文化。

HIPHOPダンスのステップ一つ一つは

サルサやアフリカンビートなど様々な

文化のダンスステップがHIPHOPカルチャーの

中で混ぜ合わさり、HIPHOP文化特有の

新しい形のステップが生み出されたんですね。

 

2004年以降に出てきたHIPHOPダンスに

Litefeetがあります。最近、日本のグループも

このステップを取り入れた振り付けがされて

いるのを見たことがあります。あ、あれやってる!

このLifefeetに「センセイ」という技

というかスタイルがあります。

日本語ですニヤニヤ

空手や柔道のスタイルが元になっている

らしいですが、発想が面白い。

このように、ステップにも

楽しい名前がついています。

 

抑圧された社会から大衆文化が生まれた

という点では、日本だと

江戸時代が思い浮かびます。

 

人間は窮地に追い込まれると

思いがけない発想やアイデアが生まれる

ということがHIPHOPから学べます。

 

で、このようなコンセプトを教育現場に

生かそうという動きがあります。

Hip Hop Ed運動。

私の大学の先輩、Chris Emdin博士の

主張はとても勉強になります。

(Hip Hop Edに関しては別記事に

したいと思います。)

 

限られたもので「こうやってみるとどうだろう?」

と一度考えて工夫をしてみる。

限られた環境だからできることもある。

「組合せ」て楽しむという

発想を大切にする。

アボカドに醤油みたいな。

 

このマインドセットが生きていく上で

大切だと思います。

プレンド文化なので誰もが分け隔てなく

入っていけるものでもあります。

Hip Hopが最強だという理由です。

 

それではまた次回!

 

~Your Advisor Mimi