こんにちは!
本日は、K-Pop練習生が減っているという話。
これほどまでにK-Popが盛り上がってきて、
KPOP Demon Huntersも盛り上がっている中
(と、言ってもこの映画の制作会社はアメリカで、
韓国自体はあまり関わっていません)
ここにきてなぜ、練習生が増えないのか。
【K-Pop】金持ちが練習生でK-Popの夢崩れる
こちら、The Korean Timesの記事を元にお話し
していきます。
練習生になるための塾
例えば、JYPは去年、新しいアイドルを育成するのに、
765,000ドルを費やしました。(推定一億円以上)
これが高いのか安いのかピンとこないのですが
![]()
レポートによるとかなりの投資だそう。
つまり、事務所にとっては
大きな負担となる。
昔のような「叩き上げ」系のアイドルは少なくなってきている。
元々お金持ちの家から練習生に送られてくる子供たちが
多い。
そして、なんと最近では「練習生になるための塾」的な
ものまであるそう。![]()
予備校費用まで払えるバックグラウンドがないとこれは
難しいですね。
例えば、フィギュアスケートやバレエにはお金がかかると
言われていますよね。
そういう感じ。
お金持ちや芸能人2世のような人たちが練習生となり、
デビューに至るケースも増えてきています。
昨年のドロップ率は何と34.4%。2020年から比べても
この割合は3.4%増えているそう。やめる人も多い。
金を積むか劣悪環境を選ぶか
ごくごく「普通の家庭」出身の練習生は途中でやめるか、
以前より入ってきていないということです。
大手以外は練習生の環境が整っていません。
劣悪な環境で練習生。最悪です。
ということはもうHYBEやSM、JYPなどの大手に行くしかない。
大手に行くには「予備校に行かなければいけない」
要するにK-Popアイドルになるにはお金がかかるということ。
(もしかして、お金を積めば大手の練習生に少なくとも
なれるのかもしれません。また、小さい頃からダンスや音楽の
レッスンなどもお金持ち家系の子や芸能人2世には可能です)
練習生は心も体もボロボロ
こういうことについて博士論文を書いた人もいます。
論文のタイトルは
“Problems and Improvements of K-Pop Idol Trainee System (2025),” by Kang Won-rae
K-Popアイドル練習生システムの問題と改善
これは読む価値ありそう。ぜひ入手したい。この博士論文の著者であるKang Won-raeさんはダンスデュオのClonのメンバーだったそうです。2020年にバイク事故で下半身付随となってしまいデュオを脱退。このグループはすでに解散しています。
そこから研究をされていたのでしょう。
この論文の中で、練習生の問題点が指摘されているのですが、
とにかく体調が悪くなる練習生が多数いる。
もちろん、これまでの情報からもそれは明らかですよね。
特に女の子。ティーンネージャーの女の子が食事制限を
しながら激しいダンスレッスン。
生理不順を起こす子たちがかなりいるというデータが出ています。
分刻みのトレーニング。
例えば、朝は語学レッスン。昼食後はボーカル、ダンスレッスン。その後個人レッスンなので終了は午後10時ごろ。
一日十二時間以上労働を毎日繰り返すわけです。
精神的にもおかしくなりそう。
いや、精神面でも不調となるケースも多い。
こういう生活をしているとどうなるか。
彼らは20歳を過ぎる頃には「自分は歳を取りすぎた」という
妄想に悩まされ、辞めていく。
20歳で歳をとりすぎたって・・・![]()
「若さ」が全ての世界。「若さ」が取り柄。
20歳で練習生を辞めて一般社会に出ても馴染めない。
仕事ができない。
やっぱり普通に学校に行って就職しておけばよかったと
「自分は失敗者だ」と悩む元練習生が増えている。
最悪な練習生システムを改善できるのか
もちろん、解決策は若い練習生たちの社会的自立サポートも
した方がいい・・・ということで、大手事務所では
パイロット的に職業訓練学校のようなサポート教育もしているらしいです。プランBですね。
ただ、そんなにうまく行くのかな。
パイロットの段階なので何とも言えないですね。
矛盾している感じもする。
アイドルを真剣に目指しているのに、「失敗した時のための職業訓練」も同時に受けるのは、
相当、カリキュラムをうまく組み込まないと
スムーズにはいかないと思います。
いや・・・デビューが無理だと分かった子達に「こっちを受けよう」と誘導するのだろうか・・・
または一定以上の年齢になったときにこちらへどうぞ・・・的な?
日本にも宝塚音楽学校の例もあって学校と一体化した特殊な芸術学校がありますが、K-Popももうそんな感じになってきているのかな、と思います。宝塚に行く人たちも入る前から専用の塾や予備校に通って、相当なレッスンを経て熾烈な受験戦争に臨みますからね。
今後の課題は「健康なK-Pop教育体制システム」の確立。
これが可能であれば安全な環境で夢を追い求められる、というのですが、どうなんでしょう。
まだまだ変化の途中にあるのでまずはこのパイロットシステムがしっかりパターン化していくのか見ていきたいですね。
それではまた。
