三河雑兵心得シリーズ9巻目

毎回この主人公茂兵衛の独り言に共感しつつ

冷静な人物評と成長する様を読むのが楽しい。

切り口が新鮮で、神格化しない歴史上の人物たちの

長所短所が好ましい。

 

さすがは、小杉健治!と、呼びたくなるような

物語の構成力は、最後まで読めない面白さが

たまらない魅力!

大好きな酔いどれ小藤次シリーズもあと残すところ一冊。

江戸屋敷の馬廻番、年にたったの三両も

払われることもないような貧乏下級武士の

小藤次、一度助けられたことを恩に来て

城中での辱めに若い藩主の涙を見てしまい

その相手の藩の「御槍拝借」事件。

 

小藤次はそれから何年か命を狙われ続けるのだが、

落ち着いて養子を育てて、、、。

年老いた小藤次の最後まで付き合おう。