ネット小説で人気が出た作家。
独特な世界観を持つ物語が多い。
今回も、高校生の多感な感情の揺れと、
価値観が定まっていない頃の

自由で豊かでしかも脆いそんな登場人物。

何をみても、何をしても面白くない主人公の香弥。
常に存在があるのは沸々とひとり消化不良な自分自身とそれ以外。
自分は死に向かって生きていると考え、

その時間が何にも煩わされないで過ぎるのを待っている。
かといって、自分から自死するという選択肢はない。

ある日誰にも見つからない自分の秘密の場所で、

自分以外の何者かが存在していることを確信する。
その自分以外のあるものは女で

この世界とは全く違いながらリンクしていると確信。
少しづつ絡み合う世界。

そして、ある時消滅する。

大人になった彼が、初めて自分以外の存在と関わり悩み誕生する話。

ネタバラシはやめておこう。

自分が嫌いな青少年に読んでもらいたい。

きよみどすのmy Pick