☆☆☆オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証☆☆☆

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。
 
【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

歯科用顕微鏡歯科衛生士naomiですニコニコnaomi's診療風景乙女のトキメキ


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皆さま脳卒中ってご存知ですか?今日は脳卒中と歯科治療について書きます爆笑

先日参加した「有病者の歯科治療 こんな患者さんが来院したら 」の報告3です。

 

脳卒中にはざっくりですが、

 

血管が破れる脳出血

血管が詰まる脳梗塞 がありますニコ

 

そして

 

脳出血→血圧と関係が深い→降圧剤(血圧を下げるお薬)を飲んでいる事が多い。

脳梗塞→抗血栓薬を(俗に言う血液をサラサラにするお薬)飲んいる事が多い。

 

抗血栓薬には主に

 

抗凝固薬 : ワーファリン(PT-INR)

抗血栓薬 : アスピリン

 

歯科治療の際に特に注意を要するのが抗凝固薬のワーファリンを飲んでいる患者さんです。

 

梗塞にはアテローム血栓性梗塞ラクナ梗塞心原性脳塞栓があります。

ナースフルHPより)

また更に詳しく知りたい方は脳神経外科学会のHPが参考になりますよニコニコ

実際のCT画像と合わせて説明がありますのでご参照下さい。

 

アテローム梗塞は、動脈硬化により徐々に血管が狭くなって発症します。ラクナ梗塞は小さい血管が梗塞しますので本人が気がつかない事もあり、また徐々に梗塞する場合はその血流を補うように他にバイパス(血液の通り道)ができる事もあります。

 

歯科治療の際に一番注意が必要なのが、心原性脳梗塞ですガーン

心原性脳梗塞は、心臓のなかで血液の固まり(塞栓)ができて血液の流れに乗り、脳血管に飛んで血管をつめてしまうものです。いきなり血管がつまるため症状は突然に起こります

 

心臓は通常一定のリズムで動いてよどみなく血液を全身に送っています。しかし心房細動と呼ばれる不整脈があると一定のリズムで動かないために心臓の中で血液が一瞬止まりよどんだ状態になり血の塊(血栓)ができます

 

ある日いきなり、何かの拍子に血管が詰まるのが心原性脳梗塞です。そして、その何かの拍子...歯科治療の怖い、痛い、体位変換などが何かの拍子になる可能性があります。

 

そして心房細動の患者さんが服用しているのがワーファリンです。

 

さて、抗血栓薬。抜歯の時は抗血栓薬を休薬はする?しない?びっくり

 

抗凝固薬は止めてはいけません。休薬すると抜歯して帰宅した後に梗塞を起こす...ガーンなんて事もあります。抜歯の際には、縫合や止血用シーネなどで対応します。

 

詳細は日本有病者歯科医療学会日本口腔外科学会日本老年歯科医学会 編集の

科学的根拠に基づく抗血栓療法患者の抜歯に関する ガイドライン 2015年改訂版

をご参照下さい。

 

さてここまでいかがでしたでしょうか?ニコニコ

 

セミナーに参加するのは楽しいのですが、文章にするのって時間がかかるのですよね。。。トホホ笑い泣き

 

次回は抗血栓薬の話をまとめたいと思いますラブラブ