先週末開催されたAMED 国際マイクロスコープ学会。

第1回 歯科衛生士シンポジウムが開催。その報告ですラブラブ


メモ デンタルクリニック TAKANNA 歯科衛生士 上嶋ひろみ先生 
Application of Dental Microscope in Maintenance for Implant patients 


・歯周組織とインプラント周囲組織の違い 2009 歯科衛生士 vol33 特別企画 クインテッセンス出版  
・インプラント周囲炎のレート Evian et al 2004 Rosenquist & Grenthe 1996 
(Immediate placement of implants into extraction sockets: implant survival.1996?←Rosenquist & Grentheの文献は検索したらこれだけだったのですが…内容と一致しないので不確かです^^;) 

・歯周病既往歴のある患者へのインプラント埋入後のインプラント生存率 

 Clin.Oral Implants Res 2002 
(Outcome of implant therapy in relation to experienced loss of periodontal bone support: A retrospective 5- year study.

・インプラント周囲組織の検査項目 


口腔衛生状態・BOP・PPD・排膿滲出液・動揺・X線・細菌検査 

・インプラント周囲のプロービングの可否について 



1993 Ericsson (Probing depth at implants and teeth. An experimental study in the dog.) 
1994 Lang (Histologic probe penetration in healthy and inflamed peri-implant tissues.) 
2002 Schon 歯科衛生士 特別企画 クインテッセンス社 

・CIST(cumulative interceptive supportive therapy)累積的防御支持療法 

・メインテナンスの実際 

     染め出し

     カーボンファイバーキュレット、エアースケーラー(プラスチックチップ)、

     超音波スケーラー(プラスチックチップ)、ウォーターピックを使用してメインテナンスする

・フィクスチャー表面の傷つき具合 カーボンファイバーキュレットとメタルキュレットの比較 


・実際のメインテナンス動画


・TAKANKAにおける外科症例 

メモ鈴木歯科医院 歯科衛生士 前田千絵先生 
Application of Dental Microscope for Dental Hygiene Works. 

・基本的な歯周病治療の流れ 歯周初期治療→外科→メインテナンス 

・SRPの難しい理由 操作の確認があいまい・高いスキルが必要・歯の複雑な形態 
  ↓ 
マイクロスコープだと見える 実際のスケーリング動画


1.レントゲンで歯石を確認 
2.マイクロスコープで3Aの探針でポケットをめくりエアーをかけて肉眼で確認 
3.超音波スケーラーで歯石除去 

・超音波スケーラーで除石するコツは
・(歯石の)量が少ない場合はハンドスケーラーでとる場合もある 
・最後はハンドスケーラーで仕上げる 触ってみてどうかも確認する。視覚からの情報と触覚からの情報を利用して確認する。X線で確認する。
・マイクロを使用することによってオーバーインスツルメンテーション(歯根面、歯肉、補綴に対して傷がつかなくなった)しなくなった。 
・ハンドスケーラーでは歯石がどこについているのかわからず手探りなので時間がかかる。 
・マイクロスコープではとれているか見えるのでとれていることが自信につながる。 
・患者様にもとれていることを伝えられるので精神的にも楽 になった。

・シャープニングにも活用できる 



  ・正確な操作が行える 
  ・時間の短縮 
  ・スケーラーの持ちが良くなる 
  ・常に切れ味のよいスケーラーを用意できる 

・TBIにも活用できる 
   
・マイクロを使う目的は、SRPを行う際や今後の治療計画を立てるための情報収集

・メインテナンスにも利用できる 



  ・治療効果の維持、問題の発見、疾患の予防 

・多いのはセメントの取り残し セメント=人工歯石 

リボン 今回はAMED初の試み第1回歯科衛生士シンポジウムの場に立ち会うことができて非常に光栄でした。人数は30人程度。今後、この歯科衛生士のシンポジウムが続けばいいな・・・と思ったのですが、現実は厳しそうです。


まだまだマイクロスコープを使用している歯科衛生士さんも少ないし、限られているということもあります。またマイクロスコープがあっても有効活用をしている方が更に少ないように思います。

まだまだ肉眼とどこが違うの?というところがあり、もっとマイクロならではの使い方があるように感じました。


でも、このシンポジウムが歴史的な第1歩になるとよいなと思いますラブラブ


*このブログはあくまでもnaomiのメモをもとに作成しています。内容・文献などは、ご自身で再度確認してください。