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国会の大幅延長は不可避に


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081118-00000096-san-pol

 麻生太郎首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表が17日夕、首相官邸で約30分間会談した。小沢氏は平成20年度第2次補正予算案を今国会に提出するよう要求したが、首相は明確な回答を避けた。このため、民主党は18日以降、新テロ対策特別措置法改正案など重要法案の採決に応じない方針を決定。同日に予定されていた新テロ法案の参院外交防衛委員会採決は先送りされることになった。政府・与党は新テロ法案と金融機能強化法改正案の今国会成立は譲らない方針で、今国会の大幅延長は不可避の情勢となった。

【写真】党首会談は…民主が仕掛けたワナ?

 政府高官は17日夜、「民主党が審議拒否をするなら会期延長はやむを得ない。新テロ法案の成立は国際公約だ。『60日』を使ってでも成立させる」と述べた。民主党が新テロ法案の採決拒否を貫いても、参院送付後60日経過すれば再議決が可能になる憲法の「60日ルール」を適用できる12月20日すぎまでの延長を示唆したものだ。民主党の国会での抵抗を想定し「クリスマスイブの12月24日まで」(与党関係者)の延長が検討されている。金融法案の衆院再議決が可能になる来年1月5日以降への延長の可能性もある。党首会談に先立つ自民党役員会では、首相は「場合によっては会期延長もある」と語った。

 初の麻生、小沢両氏の党首会談は民主党が要請、河村建夫官房長官と自民党の細田博之幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長と山岡賢次国対委員長が同席した。

 小沢氏は「(首相は)選挙をやらずに、景気対策が必要だといって追加経済対策を決めたはずだ。だったら2次補正を会期延長してでも審議すべきだ。そうでないとあなたの論理からもおかしい」と迫った。

 しかし、首相は2次補正について「最大限努力するが、今の段階では明快に答えられない」と、今国会提出の言質を与えなかった。同席者によると、12月の平成21年度予算案の編成や税制改正作業を挙げて「12月はむしろそっちをしっかりやりたい」とも述べた。

 小沢氏は2次補正が今国会に提出されない場合、「審議拒否はしないが、問題ある法案は十分審議を続ける」と述べた。野党が多数の参院で新テロ、金融両法案採決に応じない徹底抗戦の意向を示したものだ。

 首相は「2次補正と、テロ特(新テロ法案)や金融関連(法改正案)は関係ない」と反論したが、議論は平行線に終わった。

 民主党の簗瀬進参院国対委員長は17日夜、自民党の鈴木政二参院国対委員長に電話で「あすは全委員会に出られない」と通告した。

 また、自民党の大島理森国対委員長は17日、民主党の山岡氏に電話で「2次補正は減額補正とパッケージだ。(予算書の)印刷に何週間かかるか分からない。無理だ」と述べ、30日までの今国会会期中の提出は困難だとの考えを伝えた。与党は会期延長に踏み切っても定額給付金を含む2次補正の提出は見送る方針だ。

 民主党の反発は必至で、「解散風が強まるのではないか」(自民党閣僚経験者)との見方も出ている。

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