本業の鋳造 | 神社前歯科医院

本業の鋳造

アクセサリーばかりじゃなんなので本業ネタも少し。

とはいえほとんどの技工操作は技工士さんにまかせてて、

自分でやるのは今回のメタルコアーと個人トレー、咬合床くらい。



まずは模型ですな。もちろん患者さんを印象採得してできた物。

模型材は超硬石膏。ってからにはけっこう硬い。ドリル



作業し易いようにカット。石膏専用の糸のこ使用。



ワックス用分離剤を塗り、ワックスアップ。

平たく言えば蝋盛り。赤い色のがそう。



スプルー(湯道とも言う)を立てて鋳造の準備。

下にある黒いのはゴム製の円錐台。鋳込み口を作る。



円錐台に鋳造リングを装着して耐火埋没材で埋没。

要するにこれが鋳型ですな。



無事鋳造終了。ワックスが金属に置き換わったとこ。

簡単に書いてるけど上の状態から下のこの状態になるまで

約1時間かかる操作。

その間別のことができるっちゃできるけど....



スプルーは切断、研摩、模型に試適、完成じゃ。

実際はさらに暫間被覆冠(仮歯)を作るのだけどそれは割愛。



んで、今回使用した金属は歯科用の「金銀パラジウム合金」。

金12%、パラジウム20%、あとは銀と銅など、といった合金。


保険でクラウンやインレーを作るのに使える合金なんだけど、

点数が超少ないメタルコアー(172点)なんかに使ったんじゃ

不採算もいいとこ。だから今回のこの患者さんは自費のヒト。



じゃぁ保険の場合はどうするのかというと、メタルコアーは

銀合金というので作るのだけど、形成、印象、技工料、材料費

などすべて含めて172点(前歯・小臼歯、2008年2月現在)。叫び

たったの1,720円。これで何ができると言うんだ!?

技工士だって特殊技能者だぜ。時給で考えたらパンチ!パンチ!メラメラだ。



2008年4月から保険にメタルコアーの印象採得料が設定されると

聞いてはいるが、それにしたってせいぜい30~40点。

世界水準からは30年は遅れてる診療報酬、30点や40点増えたって

焼け石に水だってことが功労賞のお役人には分からならしい。