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私が一時期すごく興味を持っていた作家さん

それは、石田衣良さん。
彼の書く作品は難しい言葉を知らない私のような理解力の乏しい当時まだ若かった私にもストンと落ちる大衆向けの作品。
映画「君の名は」の作家さんと色々あったみたいだけど、私自身は青春時代に恋愛してようがしてまいがどっちでもいいし、中国や韓国と仲良くするかのアンケート、サイレントマジョリティーはあるだろうけど、答えない意見は一票にはならないと思う人。

彼の人間性が手放しで好きとかではない。
彼の紡ぎ出す言葉に強い関心を今から10年ほど前強く抱いていた。

私が彼の作品を読みだしたのは彼がNHKのテレビで、児童虐待についての連載番組でコメンテーターをしていた頃から。

彼のある一言がググッと私の心を持って行き、そのあと、彼の作品を貪るように読んだ。

その様子を見て、当時まだ夫だった元夫はとても面白くなさそうな顔をしていたけれど。

彼の言葉の中で私が好きな言葉を1つ。

【勿体ぶらない】

作家さんなので、締め切りまでに文章を書かないといけないんだけど、ネタに困ることもある。
そんな時のために持ちネタを幾つかキープしておくのか、部分的で出し切らず終わらせるのか、それとも全て出し尽くしてしまうのか。

彼の考えはこうだ。

書けるものがなくなったらそこで野垂れ死んで死ねばいい。

この野垂れ死ぬ、作家としてもうみんなから必要とされなくなるという事を指してるのだと私は思う。

当時の私はそんな彼の過激とも言える言葉の数々が潔いな〜と思っていた。(今はかっこつけてる面もあるなと思うけど(笑))

出して初めて新しいものが生まれる✨
キープしてても、それは古くなる。
いつ必要とされなくなるか分からない不安定な業界だからこそ、今できることを余力を残すとか、ネタを残すとか、そんな出し惜しみをするのでなく、その時できる目一杯のものを全部出し切る必要があるのだと感じた。

(古く熟成されたものの良さと
荒削りだけど、フレッシュなものの良さ。どちらもあるというのも認識してるけどね)

今日は私が感銘を受けた作家さんの一言でした。

長文を最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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