こんにちは!aduです!
今日は妊娠とは関係ないのですが、最近読んでいる本を紹介したいと思います。
『なんで僕に聞くんだろう。』
末期ガン患者の幡野広志さんの書かれた人生相談の本です。
幡野さんは元狩猟者であり、現写真家というユニークな経歴を持つ37歳の男性。
最愛の妻と3歳の息子がいながら、34歳のときに血液の末期ガンだと宣告されました。
幡野さんの元には、ガンや病気とどう向き合うかといった相談だけでなく、育児や不倫、毒親についてなど、様々な相談が届きます。
その質問に、幡野さんが答えていくスタイルの本なのですが、幡野さんの語り口に、ものすごく引き込まれる。
人間力の塊みたいな人です。
読みながら「この人、何者なの?」と思ってしまいます。
質問者の投稿した文章から、相手の人柄や置かれている環境を読み取り、回答していくその様は見事。
質問者が、利己的で無自覚に人を傷つけているような加害者なら、容赦無く現実をつきつけていきます。
質問者が、自身に非はないのに苦しんでいる被害者なら、一緒に悩み、解決へと導く彼なりの意見を伝えます。
幡野さんの文章は、とても正直です。
綺麗事がなく、とても現実的。
きついことも言いますが、そこに守るべき相手への愛が感じられる。
幡野さんは、投稿者からの質問を「息子がこの質問をしてきたらどう答えるか」と考えて回答していらっしゃるそうです。
私は子どもに聞かれても、幡野さんのように伝えることはできません。
あー、どうしたら幡野さんのような立派な人間になれるんだろう。
満足感も、焦燥感も、いろんな感情の渦巻く本でした。
ちなみに、かなり最近の本で、幡野さんは今もご存命です!
旦那がCakesというアプリ?配信?に登録しているのですが、無料会員でも最新の記事は読めるそうです
今回の相談内容はLGBT関連。
女性から男性になったトランスジェンダーの方が、結婚を考える彼女に真実を打ち明けるべきかどうか。
ぜひ1度読んでみてください!
こういった、質問と回答が1冊の本に詰まっているのが『なんで僕に聞くんだろう。』
ガンを発症してから人生相談に乗るようになるまでの経緯、生きづらさを感じている人々の人間関係を探るインタビュー、そして今思うことが綴ってある『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』
子どもを生かすも殺すも親次第なんだなと。
相手がたとえ小さな子どもであろうと、子どもの人生を親が決めてはいけないのだということを、忘れないようにしようと思います。
まだ読んでなくて内容はわからないのだけど、これから読みたい『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』
幡野さんとご家族の穏やかな日々が1日でも長く続きますように。