【前回までのお話】


①序章→*コチラ
②破水→*コチラ
③陣痛室→*コチラ
④拒否!陣痛促進剤→*コチラ
⑤本陣痛「油断してました」→*コチラ
⑥本陣痛「旦那様は助産婦w」→*コチラ
⑦本陣痛「まさかの尻込み」→*コチラ
⑧本陣痛「分娩室で産むの?!」→*コチラ


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陣痛に悶えているときは、
陣痛室から分娩室まで本当に歩いて移動できるんだろうかayaと不安でしたが、

このときにはもう、
かっこ㊤産ませていただける(この苦しみから解放される)なら何でも致しますかっこ㊦
状態になっていたワタシに、陣痛室から分娩室までの距離なんてあってないようなもんでした。

これが、焦らしテクってやつなんでしょうか。←


なんなら駆け足で行ったんじゃないかって勢い。

さすがにそれはないですがw

進化の途中の原人のような歩き方ではありましたが、
それでも、そこに苦痛はなく、早く産みたい!の一心でした。



そして。
立ち会い拒否だった旦那さんですが、
友達の出産話のように流れでそのまま入ってくるかな~って思ったけど、
そこはシッカリ外で待機を通したみたいでaya

でもまあ、もうその時はそれより早く産みたくてそんなこと全くどうでもよかったしw、
立ち会い云々より陣痛室での付き添いで既に偉業を成し遂げた感があるので、
それはそれでもういいです。充分です。笑



というわけで。

いざ。


分娩台に乗り、運命の時を迎えるわけですが。


分娩台に乗ると、先生が「痛くなったら言ってね~」

深く呼吸をするのを意識して、いつの間にか息を吐く時に声が出ていたんだけど、
看護師さんから「無駄な体力使うから声出して息しない!!」と若干叱られました。



静かに深く息をする音だけが分娩台に響くと、
陣痛室でのフワフワボンヤリしていたのがウソのように、
意識がハッキリすっきりして、頭が冷たくなるというか、
「痛い」って感覚を失ってしまうくらい緊張が襲ってきました。


緊張で、他の感覚がなくなっていきそうな中、1回目の痛みの波が。


かっこ㊤痛いっかっこ㊦


「はい大きく息を吸って~吐いて~~吸って~~止めて!!イキめ!!」



ふんんんんっ!!


ぐぐぐぐぐぐぐりぐりぐりいいいいっ


「うまいよ!その調子!!」


正直、「イキむ」って感覚がよく解らなかったけど、
看護師さんがそう言ってくれたから、このままこんなんでいいんだなと思えた感じ。




そして、ふんばる息が続かなくなると、息を吐き、次の痛みを待つ。


この繰り返し。



1度、緊張し過ぎてたからか、痛い気がしたけど痛くなかった不発がありましたw

そういうのは、イキんでも赤ちゃんに変化がないのか先生にも、
「今痛くなかったやろ?」とイキむのを止められたりしました(´・ω・`)すみません



赤ちゃんがおりてきてる感覚は全くなくて、
ただものすごくムリムリムリってなってるというか、
下半身が内側から砕けそうな感覚でした。


痛いというよりは、砕けるとか壊れるとか、そういう感覚。



それでも、陣痛がきたらただただ必死にこれを繰り返す。


3回目くらいからは、
イキんで息を吐いた後、続けてもう1度大きく吸ってイキむ。これで1セットだったかな、


それを5,6セットしたくらいで、
「頭出たぞ~っもう力抜いて~」と。


両脇で腕を掴んでいた看護師さんに、持ち手を握っていた手を外され、


まだ全然ムリムリ感というか、内側から砕けそうなの変わらないのに、
え?え?ってなっていると、


「出るよ~っよく見てて~っ!!」と看護師さん。



股の間を見るよう促される感じで頭を持ち上げられ、
飛びそうな意識の中で何もない股の間の空間を見ていると、


先生が。


小さな赤い塊を持ち上げて・・・



・・・っぎゃぁっんぎゃぁっビックリマーク


ポカーン




あああ赤ちゃん出たああああビックリマーク



その後の記憶は少しだけありません。

意識はあったけど、あまり覚えてません汗


ただなんか、荒く息をするばかりで、
体中の全ての力が抜け切って、ボーゼンって感じでした。




ああ。

産まれたんだ。

産んだんだ。


自分に言い聞かせるように、そういうことを思っていた気がします。