今日は図書館記念日(ペストについて) | ザスタのクマさん

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カミュのペスト。いつかまた読もうと思っていて・・・まさに今だなと。

NHK『100分de名著』を参考にして読むととても分かりやすい。

「ペスト」は、カミュ自身が体験したナチスドイツ占領下のヨーロッパでの出来事の暗喩でもあった。

ペスト蔓延という事態の中で繰り広げられる出来事は当時の状況と瓜二つである。
それは現代社会にも通じているといってよい。

アルジェリアのオラン市、ペスト流行の為封鎖された人々の話。

医者リウーと保険隊に志願した出自不明の旅行者タルー 新聞記者ランベール、下役人グラン、密売人コタール、パヌルー神父、オトン予審判事「ふくろう男」一般の人々。

最初に患者が出始め街に不安が立ちこめて来た頃、多くの人々は何でも無い大した事でも無いように振る舞うその正常性バイアスは数か月前の我々のようだ・・・

そして、やはり指導者(知事)が責任を恐れて後手に回り、死者が無意味に増える。今と何も変わらない。





いくつか印象に残った名言があった。

「絶望に慣れることは絶望そのものよりもさらに悪いのである」P268という言葉は 力を持たぬ者は死ぬし戦いから目を逸らした者も死ぬ。

不条理の元で明らかになる死という完全無欠の正義。

「誰もがめいめい自分のうちにペストをもっているんだ」(P376) 邪悪な心、
ずるしたい気持ちって誰でもあると思う。

「世界の総ての悪の真実とは、ペストの真実でもある。それは人々が自身をより高めることを助けるものなのだ」

リウーとタルーの老人の家のテラスで語り合う場面
海水浴のシーンがペストの終結を除いては、唯一の救いだろうか・・・

物語は最後、ペストの終息を持って結末を迎えますが、新型コロナの脅威に晒されている現在の我々は、今、物語のどこにあるのか?できれば巻末数ページのところであればと願います。

聖人や英勇になることではなく「ペストと闘う唯一の方法は誠実さだ、自分の職務を果たすことだ」と主人公のリウーは語り、

この作品が何よりも凄いところは、今いるそれぞれの現場で、私たちが何を大事にして行動しなければならないのか、どんな声を上げていかなければならないのかを教えてくれることです。

文  熊谷

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