ジヴェルニーの春 | ザスタジオ 熊谷直夫と仲間達(日本アドスペースStaff BLOG)

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今日は 昨年も取り上げた人気記事からです。

春到来!の3連休、みなさんどうお過ごしですか・・・
今年は、なんとか生きて、やっと春が来たという感じです。


ということで、 この春到来連休にふさわしい、
印象派を代表する仏蘭西の画家クロード・モネの自宅 
ジヴェルニーの素敵なな春の様子を超抜粋、更新します。


(巴里郊外ノルマンディー地方の入口に位置するジベルニー村には、印象派絵画の巨匠
クロード・モネの家が今もそのままあり、4月~10月末の間だけ一般公開されています。)










モネと言えば、印象派好きのみなさんならあの名作「睡蓮」を連想するに違いない。

ところで、そのモデルとなった、日本びいきの彼が作った日本風庭園にある睡蓮の池は
天然のものではなく、セーヌ川から水を引くという大掛かりな工事をしてモネが作ったもので、
絵に描かれているままの風景なのですが、「池」と表現される割りにはかなり大きく、
実際に見ると驚く人が多いようです。

睡蓮 1907 イスラエル美術館


6月ともなれば、水面には赤、白、黄色の睡蓮が大輪の花を咲かせ始め、死の直前までの
最後の20年間を費やした『睡蓮』の連作、傑作集は確かにこの池から生まれものなのだ。

因みに写真中央奥に小さく見えるのが日本風の太鼓橋です。









4月末から5月の頭、この日本風の太鼓橋をすっぽりと覆うように、
ぎっしりと花房をつけた藤が満開となる。



睡蓮の池、緑の調和(太鼓橋)1899年 オルセー美術館(パリ)

ルビー、トパーズ、アメジストいろ、紫陽花いろのもののふる太鼓橋
その淡い色彩と優美さが何にも増してモネの心を惹きつけたにちがいない・・・


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それでも、やはり、日本庭園というものの、僕にとってはあくまで
フレンチ、ジャパニーズのような、洋風な感じを否めない・・・

そして、池の端にあった打ち捨てられ、朽ちかけた大小二艘のボート
小さい方はいかにも愛を注いだ子供用か?荷物を運んだものか?
それを見かけた時に初めて、侘び寂びといった極めて日本的な情感が心の奥底をよぎった。










実は、日本庭園はモネの自宅から道路をはさんだ離れたところにあり、
自宅前は種々雑多な花が咲き乱れた庭園になっている。

次の風景が最晩年期を代表する作品のひとつ


バラの並木道、ジヴェルニー
1920-1922年 マルモッタン美術館(パリ)

モデルとなった薔薇のトンネルです。








風景写真ばかりだと飽きがくるので、ここで一息(生き物、駄洒落)です。










色とりどりの花の塊・・・










そして、チューリップの花壇と奥に見える、大きく広いモネの自宅・・・










モネのアトリエには、当時使用してた家具やインテリアがそのまま保存されており・・・
本来は撮影禁止なのですが、人いなくなった時を見計らって、この建物の係員の方の
特別の計らいで撮影させていただきました。

『Merci Beaucoup!!』








中でもダイニングルームの壁を飾る莫大な数の貴重な浮世絵画には圧倒されます。

その部屋の窓をを見て、



『赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ)』 1873年クリーヴランド美術館

の絵を思い出しました。(年代的にはまったく別の住まいの窓なのだけれど・・・)









2階に上がり、寝室の窓からのパノラマが素晴らしい。

『窓あけて 窓いっぱいの春』山頭火なんてね・・・






見下ろした花爛漫の世界の中、

やや小さめの野外イーゼルとキャンバス、

油絵の具や道具を溢れんばかりにしたスケッチバッグをかついで、

釣針のやうに背中を曲げて、老人、いや万年青年モネはどちらの方角へ、

点々と、その足跡を残していったのか・・・

そんな姿を想像していただけでも、ずいぶんと励まされた。

『彼がこの庭を描き続けて、絵筆を折った歳を

僕の人生に換算してみれば、

なんと、まだ20年以上もあるのだから・・・』

撮影 文 熊谷

PS、やや長文のところお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _ )m

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