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雨の音に起こされた休日の朝。たぶん、今日は終日、全国的に雨なのだ・・・。
こんな、日には、家でゆっくり読書といきますか・・・
それでも、天気雨にでもなれば、虹を求めて出かけるのも、また面白いのですが・・・
ということで、パリ12区のベルシー地区の初夏の天気雨の一枚です。
天気雨が望めない、 降り続く雨音をBGMに読むとしたら、なるべく短編がいい・・・

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思い浮かんだのが、恋と雨にまつわる短編。『聖母の贈り物』(国書刊行会)に収録されている「雨上がり」だ。著者はイングランド系アイルランド人作家、ウィリアム・トレヴァー。
内容はというと、ヒロインのハリエットは、恋人と別れたばかり。本来なら彼とエーゲ海へバカンスに行くはずだった2週間がぽっかりと空いてしまい、子供の頃、両親とよく来たイタリアのホテルに滞在する。せっかく旅に出たのに、恋によって負った傷の痛みは激しくなるばかりだ。12日目の朝、散歩に出かけたハリエットが教会に入ろうとすると雨が降りだす。
その教会で、聖母の「受胎告知」のフレスコ画に出会い、外に出ると雨はやんでいて、雨に洗われた風景を眺めながら歩いていたハリエットは、「受胎告知」の絵に関して、ある発見をする。そしてわたしはいままでの恋愛でいろんなごまかしをしてきたと気づく。悲しみに沈んでいた主人公が後戻りの旅をやめると決めた瞬間が、雨上がりの空と重なってすがすがしい。
まだまだ・・・現実の・・・この五月雨はやみそうもないが・・・。
そして、雨音に飽きたら・・・やはりショパンの雨だれでしょ!
PS それでは皆様、良い週末を~

写真 文 熊谷
今日は、とても残念な4位からのスタート!!
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