
人気ブログランキング参加中です、クリックお願いします。
人気ブログをクリックして下さってありがとうございます。
押していただけたら、日々の更新の励みになります。よろしく御願いします。
アカデミー賞衣装賞を受賞されたこともある デザイナーの石岡瑛子さん が1月21日に他界されました。
そして、昨日、NHK綜合で石岡瑛子さんの仕事ぶりが「プロフェッショナル 仕事の流儀」 が再放送され
その時の、石岡さんはとても元気溌剌としていて、ブロードウェイで上映される 「SPIDER-MAN」 の
衣装を完徹に近い状態でデレクションされていました。
僕が初めて、石岡さんの事を知ったのは、30年以上前、1980年代、日本がまだとても元気だった時代
右肩上がりの経済の中、その時代を反映した華やかな数ある広告の中、ひと際目立ち、広告業界を
飛ぶがごとくリードし、最先端の尖ったアート広告を作り、アートディレクター石岡瑛子さんは
僕にとってもう、すでに、神のような存在であった。
例えば、往年の大女優、フェイダナウェイをモデルにした「パルコ広告」や「資生堂」「角川文庫」
「三宅一生のショー」などで知られ、その大胆なデザインは多くが今も印象深く心に残っています。
そういえば、その頃、1983年に出版された彼女の作品集「風姿花伝」は未だに愛蔵しております。
(当時18000円もした、豪華製本の大きなサイズの本で、苦行中の僕にはかなり高額でしたけど)
(上のパルコの広告にあるように、まさに原点。彼女への憧れの代償・・・証明かな?・・・無理して・・・買いました。)
この作品集にはたくさんの作品とともに、その時代を代表するような人達からのメッセージが
寄せられています。全部を紹介することはできませんが、名前とタイトルだけご紹介します。
黒澤明(映画監督)『我が同士』
五木寛之(作家)『予感の書』
イサムノグチ(彫刻家)『ニューヨーク・ムード』
三宅一生(ファッションデザイナー)『ボタン屋とモメン屋』
松岡正剛(エディトリアルディレクター)『機会にいる人』
角川春樹(角川書店)『タイム・マシーンの神話』
長沢岳夫(コピーライター)『アイム、ラッキー』
東野芳明(美術評論家)『石岡瑛子に関する三つの断章』
操上和美(写真家)『衝撃的な美しさで撮れ』
坂本龍一(音楽家)『スレスレの芸当』
藤原新也(写真家)『石鹸』
レニー・リューフェンシュタール(写真家)『瑛子と私』
沢田研二(歌手)『水と皮膚の出会い』
糸井重里(コピーライター)『失礼でない裸体』
田中一光(グラフィックデザイナー)『石岡瑛子の品・情・胆』
堤清二(西武グループ代表)『人間的共感の女神』
このメッセージのタイトルだけで、石岡瑛子さんがどれほどの才能に恵まれ、
どれほどの活躍をしていたか、知れるというものでしょう。
ところで、誰が見てもこの絶頂期の中、石岡さん自身は仕事のいきずまりを感じていて、
単身ニューヨークに渡り、新たな挑戦を始め、世界的に著名なアートデザイナーとなられます。
それからの、主な受賞歴に、アカデミー衣裳デザイン賞、マイルス・デイヴィスのアルバムジャケット
のデザインでグラミー賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、カンヌ国際映画祭芸術貢献賞など多数。
2002年には、紫綬褒章を受章。
2008年の北京オリンピックの開会式では衣装デザインを担当した。
なお、ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラらとは交流が深く、
ハリウッドの数多く映画監督が彼女との仕事を希望していた。
長くなりましたので、話を昨日のNHKの特集にもどします。
常に現状に満足せず、作っては直し、作っては直し、と最善を尽くす姿、頑固にも見えますが、
「いいものを着てほしい」「演者がいちばん美しく見える衣装って?演出にぶつからない自然な、
でもインパクトがある衣装って?」を追求されているお姿にとても感動しました。
その番組のインタビューの中で、『自分は、目隠しした馬。常に与えられたミッションに立ち向かって
がむしゃら、一生走り続ける』と語っていました。
極めて俗なほめ方になりますが『これって、最高にかっこええー!!』
最後に慎んでご冥福をお祈り致します。
文 熊谷

http://savejapan.simone-inc.com/index.html
悲しみを乗り越え
いつの日か笑顔とともに
「よみがえれ 東日本!」
ちょっとでも面白かったら、日々更新の励みになりますので、
下の「人気ブロフランキングの文字のところクリックして頂いてもよろしいですか?

人気ブログランキング参加中です、クリックお願いします。