
人気ブログランキング参加中です、クリックお願いします。
台風の今日、また先日訪れたオーセールの町、ミニ嵐の写真をお届けします。
イルド・フランス(中央北フランス)では8月も中旬過ぎると秋の気配がする。
撮影当日は、朝から雨で駅前のカフェで待機を余儀なくされた。
小一時間ちょっと待つと雨が上がり、
徒歩で丘の上にある、サン・ジェルマン修道院を目指す。
修道院に着くと、突然の嵐。
すぐ目の前の古い民家の屋根の上には、職人の人たちが
おっとと、危ない。
強まる風雨の中で彼らは慌てて、それでも手際よく防水シートを貼っていた。
まずは先に、修道院そしてサンティエンヌ大聖堂内、
室内の取材を終わらせて、時折、雨が上がるのを待っては
オーセール町を小走りに駆け抜け散策した。
それでも、風雨はより強くなるばかり、時は経っていく。
半ば撮影をあきらめて、やっとの思いでタクシーを捕まえて、
駅へ帰路につく。
タクシーの運転手さんは、笑顔を絶やさない品のいいマダムだった。
タクシーがボール・ベール橋にさしかかると日がさして来た。
車を降り、橋の欄干から眺めるとオーセールの旧市街の街並みの真ん中付近に
先程まで半日に渡って暴れていた、トレネードになり損ねた雲がいた。
弱まりつつ去っていく、この雲後ろ姿は、
消え行く夏の、通り過ぎていく季節の背中だろう。
駅に着き、西日に成りかけた太陽を見上げてみる。
ファインダーを覗くと、渦巻く雲の中心付近から、
いく筋もの光の帯が見え、
その中をゆうゆうと一羽の鳥が左から右へ横切って行った。
オーセールは、とても素敵な所なので、
風雨の間、時折覗く日差しの中で撮影した街の特集を
またしますので、よろしく。
熊谷

人気ブログランキング参加中です、クリックお願いします。